スアレスのトレードが三塁手市場に与える影響は? MLB公式が分析

日本時間11月23日、ダイヤモンドバックスはマリナーズとのトレードで通算246本塁打のエウヘニオ・スアレスを獲得した。三塁手補強を狙うダイヤモンドバックスはブルージェイズからFAとなったマット・チャップマンに興味を示していることが報じられていたが、スアレス獲得によってチャップマン争奪戦からの撤退が確定。チャップマンにとっては、移籍先候補が1つ減ったことになる。三塁手市場は今後、どのような動きを見せていくのだろうか。

今オフのFA市場にいる有力な三塁手はチャップマンとジャイマー・キャンデラリオの2人だ(ジャスティン・ターナーはDHがメインとなりつつあるため除外)。最大の目玉はメジャー通算155本塁打、ゴールドグラブ賞4度、プラチナグラブ賞2度の実績を誇るチャップマンであり、再契約を狙うブルージェイズのほか、ダイヤモンドバックス、ジャイアンツなどからの関心が報じられていた。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は総額1億5000万ドル前後の大型契約になることを予想しているが、ダイヤモンドバックスの撤退で競争率が下がり、チャップマンが得る契約の規模にも多少の影響があるかもしれない。

キャンデラリオに関しては、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者が「ナショナルズ、ブルージェイズ、エンゼルスが関心を示している」とリポート。ブルージェイズはチャップマンとの再契約に失敗した場合に備え、キャンデラリオの動向もチェックしているようだ。モロシ記者はスアレスを放出したマリナーズがキャンデラリオ獲得に動く可能性にも言及しているが、マリナーズは先日トレードで獲得したばかりのルイス・ウリアスを正三塁手に起用する方針であることが報じられており、キャンデラリオ争奪戦に加わる可能性は低いとみられる。

モロシ記者はカブスがブルージェイズの正遊撃手であるボー・ビシェットを三塁手として獲得する可能性にも言及している。また、トレードの噂が絶えないレッズの正二塁手ジョナサン・インディアはもともと三塁手であり、二塁手としての守備力が高くないことを踏まえ、三塁手として獲得を検討するチームが出てくるかもしれない。こうした選手たちも含めると、まだまだ三塁手の選択肢は多く、三塁手補強を目指す各チームがどんな動きを見せるか注目される。

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