宮城県の4病院再編構想 富谷市が基本合意待たず候補地取得へ 「これ以上地権者に迷惑掛けられない」

宮城県が主導する仙台医療圏の4病院再編をめぐり、富谷市が基本合意を待たず新病院の候補地取得に乗り出す考えを示しました。

県の病院再編構想では、仙台市青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを富谷市に移転・集約することを目指しています。

23日の市政懇談会で、富谷市の若生裕俊市長は、病院の用地およそ4万5000平方メートルの購入費14億円を計上した補正予算案を11月30日開会の市議会に提出すると報告しました。

議決されれば2023年度中に土地取得の手続きを進める方針です。

若生裕俊富谷市長「地権者の皆さんに実際の不利益が発生するところまで来てしまったので、これ以上地権者の皆さんにご迷惑をお掛けするわけにはいかない」

富谷市は、2022年5月に明石台地区の候補地を県に提案していましたが、病院の利用者や医療関係者などの反対が根強く、県が目指す2023年度中の基本合意は不透明です。

若生裕俊富谷市長「正式な合意がなされることを期待をしていますが、万が一これが実現されなかったらというのは考えたくないですけども、その時に対応を考えたいというふうに思っております」

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