2023年9月の台風13号に伴う大雨で被災した千葉県の観光地・養老渓谷の旅館では、紅葉シーズンがはじまり、宿泊客を迎え入れる準備が進められています。
養老渓谷の名所「粟又の滝」近くの旅館「滝見苑」は、2023年9月の大雨により旅館の裏手で土砂崩れが起き、レストランや宴会場、それに事務所などが浸水する被害を受け、約2か月間の休業を余儀なくされました。
旅館は、従業員ら総出で復旧作業を行い、11月2日から営業を再開しています。
被災の影響で、予約は前の年の同じ時期に比べ半分程度ということですが、11月末に迎える紅葉の見頃のピークを目前に宿泊客を迎え入れる準備が進められています。
滝見苑 富澤真実 社長「(被災)当時は再開できるかなという思いもあったが、少しずつ改装の段階を踏んで、お客さんの予約が少しずつ入ってきて、紅葉を前に再開できて良かったと思う」「紅葉が色づいてすごくきれいなので、日本でも一番遅い紅葉といわれているので、ぜひ見に来ていただければと思う」
また、通行止めが続いていた養老渓谷の3つの遊歩道のうち、「滝めぐり遊歩道」と「中瀬遊歩道」の一部区間では通行が再開し、23日も紅葉や川のせせらぎを楽しみながら散策する家族連れなどの姿が見られました。