1998年にJR木次線で走り始めたトロッコ列車「奥出雲おろち号」が23日、車両の老朽化のため、地元住民や鉄道ファンに見守られながら、ラストランを終えた。車窓から見える四季折々の風景や3段式スイッチバックが人気を集めた。
JR西日本によると、おろち号は主に木次(島根県雲南市)―備後落合(広島県庄原市)間を、春から秋にかけて週末を中心に走ってきた。ディーゼル機関車を含む3両編成で、1両は窓ガラスのないトロッコ車両。開放的な空間で景色を楽しめ、県境付近での3段式スイッチバックがお目当ての乗客も多かった。
2024年度からはおろち号に代わって観光列車「あめつち」が木次線に乗り入れる予定。