宮里藍と並ぶ“10代5勝”へ 櫻井心那「このまま終わりたくない」

櫻井心那は19歳268日で最終日を迎える(撮影/村上航)

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 初日(23日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆2069人)

宮里藍だけがなし得た「10代5勝」のかかる19歳、櫻井心那が首位と1打差2位でスタートした。出だし1番からバーディを奪い、9番のパー5は2オン2パットとアウトで一気に5アンダー。「前半にすごくいい波がきて、ショットもバーディチャンスも決められたのが結果に繋がった」という。

後半はペースダウンし、10番と18番で3パットのボギーを叩いた。「高麗グリーンは少し跳ねただけで違う方向に行っちゃったりして。難しいの一言では片づけられないけど、ベントグリーンと違いすぎる。短いパットもしっかり慎重にやらないといけない」。いつもなら「お先」をする距離もマークしてゲームを進めた。

トップと1打差の2位発進(撮影/村上航)

プロ1年目の昨季は5勝して賞金女王になった下部ツアーが主戦場。レギュラー最終戦の今大会は初出場。地元が長崎県とあって、プロ転向前の2019年大会を観戦したが、開催コースの宮崎CCをプレーしたのは「クラブフィッティングができるイベントとかで、2年前に9ホールだけ」だ。

高麗芝はやっぱり難しい(撮影/村上航)

この日、ロープの外側を歩くジュニアをロープ内から見た。「私も2、3年前はこんな感じだった」と感慨深げに話す。「40名しか出られない特別な大会に来られて、『(シーズン)最後だな』という気持ちで清々しさもある。富士通レディスから優勝していなくて、『このまま終わりたくない』という気持ちはずっとある」。シーズン最終戦の初出場優勝は過去6人だけ。「10代5勝」で7人目に名を連ねられたら、最高のフィナーレになる。 (宮崎市/石井操)

宮里藍に並ぶ「10代5勝」がかかる(撮影/村上航)

<シーズン最終戦の初出場優勝>
選手名/年度/コース
ト阿玉/1979年/河口湖
平瀬真由美/1989年/オークヒルズ
井上陽子/1996年/青島
朴仁妃/2010年/宮崎
イ・ボミ/2012年/宮崎
ペ・ソンウ/2019年/宮崎

史上7人目の最終戦初出場Vへ(撮影/村上航)

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