大井川利水関係協議会「田代ダム案」了解へ 事実上のリニア工事“水問題”の解決策に【独自】

リニア新幹線のトンネル工事に伴い、大井川の水が減る問題の解決策としてJR東海が提案した「田代ダム案」について、大井川利水関係協議会はこの案を「了解する」と静岡県の対策本部に報告するための最終調整に入ったことが関係者への取材で分かりました。

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リニア新幹線のトンネル工事に伴い、大井川の水が減る問題の解決策として、JR東海が提案したのは、山梨県側に水を流す田代ダムの取水を抑え、静岡県側の水量を確保する案です。

この「田代ダム案」について、10月、JR東海はダムを管理する東京電力との協議がまとまり、流域の市や町からも賛同が得られたとして、大井川利水関係協議会の事務局を務める県に対して、利水関係協議会の正式な了承を求めていました。

関係者によりますと、利水関係協議会は田代ダム案を「了解する」とした報告書案をまとめ、来週にも静岡県の中央新幹線対策本部に報告するための最終調整に入ったということです。利水関係協議会の了解が正式に得られれば、「田代ダム案」は事実上、水問題の解決策として認められたことになり、JR東海は東京電力との最終的な合意に向かうことになります。

一方、静岡県側は利水関係協議会の意見を踏まえ、「田代ダム案」について専門部会での対話を続けるよう、JR東海に求めるとみられます。

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