東京駅前、冬彩る職人技 「ねぶたさんた」お目見え

クリスマスイベントに展示された「ねぶたさんた」=22日、東京都中央区

 東京駅八重洲南口向かいにある大規模複合施設・東京ミッドタウン八重洲の屋外広場「ガレリア」にクリスマスイベントの一環として「ねぶたさんた」がお目見えした。12月25日まで。

 高さ約6メートルのねぶたは、イラストレーターの原画を基に青森市のねぶた師内山龍星さん、弟子の立田龍宝さんが柔らかなタッチに仕上げた。鮮やかな色彩と愛くるしい表情が目を引く。

 会場はイルミネーションが施され華やかな雰囲気。公開初日の22日夜には会社員や家族連れ、外国人観光客が次々と訪れ、点灯された山車を目にすると物珍しそうにスマートフォンで撮影したり、自撮りしたりする姿が見られた。

 東京都豊島区の料理人金森観世さん(50)は「他のクリスマスのツリーとひと味違って画期的な出来栄え。静かな迫力を感じる」と感心していた。

 今春オープンした東京ミッドタウン八重洲初のクリスマスイベントとして八重洲二丁目北地区エリアマネジメントが主催。八重洲が江戸時代から職人が集う街ということを意識した「ジャパンクラフト」をテーマにしており、ねぶた師の高度な技が生きる山車の展示を企画した。

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