藤井聡太八冠がアマ高校生と対戦「コンパクトな陣形から攻められた」 京都新聞新春特別対局

藤井棋王(左から2人目)らと対局する京滋のアマチュア棋士たち(23日午後、大阪市福島区・関西将棋会館)

 将棋界で史上初の全八冠となった藤井聡太棋王(21)ら強豪プロ棋士に京都・滋賀のアマチュアが挑む京都新聞新春特別対局が11月23日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた。

 藤井プロは今年3月、新たに棋王を獲得し史上2人目の六冠を達成。10月には京都市で行われた第71期王座戦でタイトルを奪取し、全冠制覇の最年少記録を更新した。

 この日は、プロのタイトル戦も行われる御上段の間で、飛車を落とした藤井棋王に高校将棋の全国新人大会で優勝経験のある立命館守山高校3年南出陽向さんが胸を借りた。藤井棋王は「コンパクトな陣形から攻められ、終盤に反撃したが受けも鋭かった」と、南出アマの実力に太鼓判を押した。

 同時進行で、今夏の全国高校将棋選手権男子個人戦の京都府代表となった城南菱創高校2年足集利悠陽さんは西田拓也五段(32)=京都市=に、同選手権女子団体戦の府代表として同志社高校の主将を務めた2年大村知子さんは、女流プロ3年目の山口稀良莉女流1級(18)=同=に、いずれもプロの駒落ちで挑戦。白熱の攻防を盤上に繰り広げた。

 立会人は森信雄七段。これに先立ち、西田、山口プロが京都・滋賀の中・高校生に対局指導した。

 藤井棋王―南出アマ戦の観戦記は朝刊の2024年元日付から、他5局は夕刊の同1月4日付から連載予定。

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