【Stat Leaders④(最優秀防御率)】両リーグの最強投手に輝いた投手評価の最重要タイトル

今季、両リーグでサイ・ヤング賞を受賞した投手に共通するのが最優秀防御率のタイトルだ。投手を評価するうえで特に重要視される防御率だが、トップに輝いた両投手は相反する投球スタイルでタイトルを獲得している。

ア・リーグはヤンキースのエース、ゲリット・コールが満票でサイ・ヤング賞を受賞し、ナ・リーグではパドレスのブレイク・スネルが自身2度目の受賞を果たした。この両投手に共通するのがシーズン最優秀防御率のタイトルを獲得している点だが、その背景は対照的だった。

メジャー11年目のコールは、開幕戦で6回、被安打3、無失点、奪三振11で勝ち星を挙げると、4月17日のツインズ戦では2安打、10三振の完封勝利。最終登板となった9月28日のブルージェイズ戦では今季2度目の完封でシーズンを締めくくるなど、最優秀防御率(2.63)に加えて投球回(209)、勝率(.789)でもリーグトップをマークした。

一方のスネルだが、2度目のタイトル獲得となった今季は、最優秀防御率(2.25)に加えてメジャーワーストの与四球(99)も記録しており、与四球王が最優秀防御率もマークするという珍しいシーズンとなった。与四球はメジャー全体で断トツの99個を与えるも、スネルの被打率はメジャー唯一の1割台(.181)で、9月13日と20日の登板では20イニング連続ノーヒットの快投も披露している。

ナ・リーグの防御率2位はメッツの千賀滉大が記録した2.98。メジャー1年目の千賀は、前半戦こそ防御率3.31とやや苦戦するも後半戦は防御率2.58と適応。9月は5試合で2勝0敗、防御率2.10と調子を上げており、来季のさらなる活躍が期待される。

投手を評価するうえで特に重要視されている防御率だが、来季はどの投手がその栄誉を手にするのだろうか。来季から活躍の場をMLBに移すことが発表されている山本由伸だが、日本では3年連続、計4度も最優秀防御率のタイトルを獲得している。日本が誇る大エースもこの争いに加わるのだろうか。来季のタイトル争いが今から楽しみだ。

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