本格的な冬を前に、京都府京丹後市丹後町の府碇高原牧場でこのほど、4月から放牧していた和牛を牛舎に戻す「収牧」が行われた。妊娠牛11頭が軽トラやミニバイクに乗った職員に導かれて駆け足で牛舎へ向い、越冬に備えた。
同牧場は標高約400メートルに位置し、和牛と乳牛計150頭を育てている。妊娠安定期には放牧するが、冬は長期的な積雪で餌となる牧草が減るため牛舎で飼育する。
11頭は放牧場から職員に「さー、行こう」と促され、約1.5キロ先の牛舎へ列をなして駆けていった。2024年1~5月ごろに出産する予定で、主任研究員の林道也さん(53)は「出産が近い牛もおり、元気な子を生むために適量の餌を与えて暖かくして過ごさせたい」としている。
放牧は牧草の生育具合をみて2024年4月初旬に再開する。