大和ハら、川崎殿町に研究施設とホテル ―ライフサイエンス拠点完成し街びらき

(提供:日刊不動産経済通信)大和ハウス工業と川崎市が開発を進めてきたライフサイエンス・環境分野の研究開発拠点「殿町プロジェクト」(川崎市殿町地区)がすべて完成した。研究施設4棟とホテルで構成。竣工に伴い、完成まちびらきセレモニーが14日に現地で行われた。

「殿町プロジェクト」の敷地面積は約4・6万㎡。敷地面積約40万㎡に上るいすゞ自動車川崎工場跡地のオープンイノベーション拠点「キングスカイフロント」内の西側に位置する。このうち、研究施設「Research Gate Building」(RGB)は、S造4階建ての全4棟。7日に竣工したRGB4は、延床面積1万3283・35㎡。入居可能数は最大21区画。国内外のライフサイエンス分野の複数の研究機関が入居の検討を始めている。

ホテルは、18年に開業した東急ホテルズ&リゾーツ運営の「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」。RC造5階建て、延床面積は7543・05㎡。客室は全186室。宿泊料は1万~2万8000円(税抜き)。電力を使用済みプラスチック由来の水素とバイオエネルギーで賄うCO2フリー電力ホテルとなる。稼働率は現在80%ほど。うち3割はインバウンド需要で、米国や欧州、豪州からの利用者が多い。また平日はビジネスマン、休日は関東居住者が東京旅行を目的に活用されるケースが増えたという。

プロジェクトの所在地は川崎市川崎区殿町3-25-9ほか。京浜急行電鉄・小島新田駅から徒歩12分の立地。多摩川スカイブリッジが22年3月に開通し、羽田空港に車で約5分とアクセスしやすくなった。

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