パドレスからFAの右腕ルーゴ 「過半数のチームが興味」と米記者

今オフは先発投手の補強を必要としているチームが非常に多く、エース級の投手たちはもちろんのこと、ほかの投手たちも需要の高さの恩恵を受ける可能性があるとみられている。そんななか、多くのチームからの関心を集めているのがパドレスからFAとなった右腕セス・ルーゴだ。「FanSided」のロバート・マレー記者によると、自らオプションを破棄してFAとなったルーゴに対し、過半数のチームが興味を示しているという。34歳の右腕をめぐり、意外な大争奪戦が繰り広げられることになるかもしれない。

2016年にメッツでメジャーデビューしたルーゴは、2017年に18試合に先発した経験はあるものの、2019年に61試合、2022年には自己最多の62試合に登板したように、キャリアの大部分をリリーフ投手として過ごしてきた。しかし、昨オフFAになると、先発投手としてのプレーを希望し、パドレスと契約。今季は26試合に先発して自己最多の146回1/3を投げ、8勝7敗、防御率3.57、140奪三振と結果を残した。先発投手として通用することを証明できたため、ルーゴは来季オプションを破棄して再びFAになることを選択している。

マレー記者は、ルーゴに対して多くのチームが興味を示していることを踏まえ、「3年契約や4年契約を結んでも驚きではない」と指摘。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」では、ルーゴをFA選手ランキングの19位に置き、契約規模を3年4200万ドルと予想している。すでに34歳であることを考えると、5年以上の長期契約を得るのは難しいだろう。

すでにタイガースからの関心が報じられているルーゴだが、エース級の投手たちよりも多くのチームから関心を寄せられているのは、ビッグマーケット球団だけでなく、スモールマーケット球団でも獲得可能な価格であるからだと思われる。「11~14チームが興味を示している」と報じられている山本由伸の獲得には2億ドル以上が必要になる可能性が高い。ルーゴはその4分の1以下で獲得可能とみられる。資金力のあるチームからそうでないチームまで、多くのチームがルーゴをめぐって争奪戦を繰り広げることになりそうだ。

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