起点は都県境…「第二産業道路」の上尾・原市平塚工区が開通 2016年度に工事着手、川口―桶川が一直線へ

華やかに開通式典が行われた第二産業道路原市平塚工区=23日、埼玉県上尾市原市地区内

 埼玉県草加市と東京都境を起点として川口、さいたま、上尾から桶川市までの「第二産業道路」(県道さいたま菖蒲線)の上尾市の原市平塚工区の工事が完了し、23日午後3時に開通した。これに先立ち同日午前10時から開通式典が行われ、関係者や地域住民が参加して開通を祝った。

 同工区は、県道上尾環状線から同上尾菖蒲線までの約900メートルの区間。幅員は両側の自転車歩行者分離道5.5メートル(歩行者3メートル、自転車2.5メートル)を含んだ30メートルで片側1車線の暫定2車線道路。県は2006年に調査を開始、翌年地元説明会を経て整備を進め、用地買収を終了した16年度から道路工事に着手した。事業費は約70億円。

 式典には上尾市の畠山稔市長、北本県土整備事務所の相原秀行所長、県議、市議ら来賓、地元住民ら関係者が出席した。相原所長は「第二産業道路は、埼玉全体の道路の骨格を形成する大切な道路。原市平塚工区の開通によってアクセスの向上や周辺道路の渋滞の解消、災害時の物資の運搬などが期待される」とあいさつ。

 畠山市長も「市制施行65周年の節目に開通したことは感慨深い。川口から桶川まで途切れることなくつながることで住民の利便性、災害対策が図れる。今後もさらなる整備を進めたい」と話した。

 会場では、同市立原市中学校吹奏楽部の演奏が行われ、テープカットやくす玉が割られた。

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