中学生が薬物の危険学ぶ 厳原税関支署が教室開催 長崎県

麻薬の臭いがついたポーチをかぎ分けるコーダ号=対馬市立東部中

 門司税関厳原税関支署(対馬市)は21日、同市峰町の市立東部中(東岡貢校長、34人)で、麻薬の恐ろしさなどを伝える薬物乱用防止教室を開いた。
 税関職員が過去に摘発した密輸の手口や人体への悪影響を解説。麻薬は依存性が高く、一度使用するとなかなかやめられないとして「誘いを受けても必ずノーと言える強い意志を持って」と訴えた。
 麻薬探知犬として福岡空港で活躍するラブラドールの「コーダ号」がデモンストレーション。優れた嗅覚を生かし、複数のポーチの中から麻薬の臭いがするポーチを引き当てた。
 3年の長野瑠生(るい)さん(14)は「麻薬に関する怪しい広告を見たり、誘われたりしても無視したい。探知犬の正確さはすごいと思った」と話した。
 同教室は税関の仕事に理解を深めてもらう狙い。厳原町の市立豆酘中でも同日開いた。

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