今シーズンの並外れたパフォーマンスによって様々なビッグクラブから注目を集めるようになったレアル・ソシエダの日本代表MF久保建英。本人はレアル・ソシエダに居心地の良さを感じているようだが、スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』によると、同クラブでのプレー継続が危うくなる可能性もあるという。
久保の技術力、プレービジョン、試合の流れを変える能力などはチームにとって極めて重要な要素であり、その傑出したパフォーマンスにより、彼の権利の50%を所有するレアル・マドリードやプレミアリーグのいくつかのクラブなどが関心を示し、レアル・ソシエダと久保本人にとって魅力的なオファーを提示する可能性がある。
久保本人は現状、レアル・ソシエダでのプレー継続を望んでいるが、レアル・ソシエダはラ・リーガで現在6位。ラ・リーガでは4位までのチームに次シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権が与えられるため、現状ではレアル・ソシエダは来シーズンのCLには出場できないことになる。久保自身はCLを国際レベルでの成長と露出を続けるためのプラットフォームと考えているため、CL出場権獲得がレアル・ソシエダへの残留条件になりそうだ。
万が一、久保が退団することになった場合、レアル・ソシエダにとってはチームの戦術に大きな空白が生まれることになる。適切な後任を見つけるために移籍マーケットを探索する必要があるものの、久保と同等レベルの能力と影響力を持つ選手を見つけるのは簡単ではないだろう。
重要な存在としての地位を確立した環境でプレーを続けるのか、それともより大きな成功と評価が期待できる新たな場所を求めるのか。久保にとってはジレンマとなるような状況に陥る可能性もあるが、『ELGOLdigital.com』は「万が一、彼がクラブを離れることになったとしても、久保はラ・リーガとレアル・ソシエダのファンの心に消えない足跡を残した。特筆すべき資質やカリスマ性、闘争心により、彼は同世代で最もエキサイティングで将来有望な選手の一人になった」と評している。