闘牛テーマに演劇考案 久慈・山形中、岩手県中学校総文祭で披露

稽古に励む山形中生。「白樺王」の戦いぶりを通じて地域への思いを発信する

 久慈・山形中(中野善文校長、生徒44人)は24日、盛岡市のトーサイクラシックホール岩手(県民会館)で開かれる第22回岩手県中学校総合文化祭で、久慈地区代表として演劇「未来ビジョン・ヤマガタ」を披露する。「地域学」の集大成として、東北で唯一行われている闘牛をテーマに生徒が内容を考えた。心優しき名横綱「白樺(しらかば)王」の戦いぶりを通し地域の魅力、古里を支えていく思いを届ける。

 白樺王は、久慈市山形町戸呂町の下舘畜産で2008年に生まれ、市役所職員有志が購入。10年にデビューし、14年に史上最年少6歳で横綱に昇進した。相手を徹底的に追い詰めない優しさが魅力で多くのファンに愛された。今年6月に惜しまれながら引退した。

 生徒たちは、総合的な学習の時間の地域学で学んだ闘牛大会を含む地域の魅力と、市が地域の将来像と振興策をまとめた「やまがたビジョン」を題材に劇の内容を話し合い、6月下旬から練習を重ねてきた。

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