ヤンキースが左腕モンゴメリーの呼び戻しを検討か 米記者が伝える

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、先発投手の補強を目指すヤンキースは、昨夏のトレード・デッドラインで放出した左腕ジョーダン・モンゴメリーの呼び戻しを検討しているようだ。ヤンキース時代は先発5番手レベルの投手とみなされていたモンゴメリーだが、移籍先のカージナルスとレンジャーズでの活躍で評価を上げ、今や先発1~2番手レベルの投手とみなされるように。今オフのFA市場では1億ドルをはるかに超える大型契約を得ることが予想されている。

現在30歳のモンゴメリーは2014年ドラフト4巡目(全体122位)指名でヤンキースに入団し、2017年にメジャーデビュー。いきなり29試合に先発して9勝7敗、防御率3.88をマークしたが、2018年に受けたトミー・ジョン手術の影響もあり、2021年に30先発で6勝7敗、防御率3.83を記録したものの、メジャー最初の5年間で2ケタ勝利と規定投球回到達は1度もなかった。

2022年は21先発で3勝3敗、防御率3.69とまずまずの働きを見せていたが、ヤンキースは8月のトレード期限にハリソン・ベイダーとのトレードでモンゴメリーをカージナルスへ放出。移籍後、モンゴメリーはメジャー初完投初完封をマークするなど、11先発で6勝3敗、防御率3.11の好成績を残し、この年は2チーム合計で自己最多タイの9勝を挙げただけでなく、自身初の規定投球回到達(178回1/3)を果たした。

今季はカージナルスで開幕を迎え、夏場にレンジャーズへ移籍。2チーム合計で32試合に先発して自己最多の188回2/3を投げ、10勝11敗と負け越したものの、自身初の2ケタ勝利を達成し、防御率3.20も自己ベストだった。ポストシーズンでも6試合(うち5先発)に登板して3勝1敗、防御率2.90と安定した活躍を見せ、レンジャーズの球団史上初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献。もはやヤンキース時代のように「先発5番手」とみなす者は存在しないだろう。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はFA選手ランキングでモンゴメリーを6位に置き、6年1億5000万ドルの大型契約を得ることを予想している。シーズン途中に移籍したため、クオリファイング・オファーの対象ではなく、その点も獲得を狙うチームにとっては魅力となるはずだ。ヤンキースは山本由伸の争奪戦に敗れた場合、先発補強のターゲットをモンゴメリーに変更することになるかもしれない。

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