「はりまで育てたビール」今年もできました 味わい2種類、6千本を姫路、佐用の店舗で販売

姫路市や佐用町江川地域産などのホップを使ってつくられた「はりまで育てたビール」=佐用町佐用

 兵庫県佐用町や同県姫路市などで育てたホップを使うご当地ビール「はりまで育てたビール」が今年も完成した。苦みとパンチがある味わいが特長の「IPA」とフルーティーでカクテルのような味わいの「セゾン」の2種類があり、両市町の酒販店などで販売されている。

 街の緑化や耕作放棄地の解消を目指す活動「はりまグリーンラボ」の一環。同町江川地区の耕作放棄地だった畑や、活動の賛同者が自宅や職場のベランダなどで育てたホップ計4.1キロから、330ミリリットル瓶で計6千本のビールができた。

 ホップは明石市の地ビールメーカー「明石ビール」に持ち込んで醸造。費用約100万円は、クラウドファンディングで調達した。

 事務局の平櫛武さん(47)は「活動の広まりを感じており、ありがたい。ビールが苦手な人にも『こんなに飲みやすいビールは初めて』と好評なので、ぜひ手にとってほしい」と話す。

 1本670円。取り扱い酒販店は、はせがわ(佐用町佐用)▽地酒のドン(同町上月)▽エルデベルグ平井(姫路市土山)-の3店舗。売り切れ次第販売終了。 (真鍋 愛)

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