熊手で運をかき込む「浅草・酉の市」

この時期の風物詩「酉の市」が各地で開催されています。そして11月23日は「二の酉」です。浅草からにぎわいの様子を中継で伝えてもらいます。

台東区・浅草で開催されている「酉の市」に来ています。「二の酉」の11月23日は、午前0時から隣接する長國寺と鷲神社で「酉の市」が行われていますが、この時間も多くの人出で賑わっています。

江戸時代から続く「酉の市」ですが、元々は、農民がその年の豊作を感謝する収穫祭だったということです。この縁起物の熊手も、当初は落ち葉などをかき込む実用的な熊手が売られていたそうですが、次第に「運をかき込む」縁起物の熊手に変化していったと伝えられています。

そして、この酉の市では、熊手以外にも江戸時代から親しまれている縁起物があるのをご存知でしょうか?それが、「頭の芋」と「切山椒」です。

頭の芋は「トウのいも」とも呼ばれますが、サトイモの一種である「八ツ頭」の形状から「頭(かしら)になって出世できる」といわれ、さらに、ひとつの芋からたくさんの芽が出ることから子宝に恵まれるという縁起ものです。

そして、「切山椒」は餅菓子なんですが、甘さと山椒の刺激が味わえるもので、この山椒が、葉っぱも花も実だけでなく幹や樹皮まで、全てを利用でき、捨てるところがないという縁起物だということです。

とはいっても、熊手は外せませんから、最後に視聴者の皆様の家内安全と商売繁盛を願って、威勢のいいものを行きたいと思います。浅草・酉の市はこのあと午前0時まで開催しています。

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