Dバックスは撤退 好守のマット・チャップマン争奪戦の行方は?

三塁手の補強を目指していたダイヤモンドバックスは、日本時間11月23日にマリナーズとのトレードを発表。通算246本塁打のエウヘニオ・スアレスを獲得し、今オフの三塁手補強を終えた。ダイヤモンドバックスはブルージェイズからFAとなったマット・チャップマンに興味を示していることが報じられていたが、スアレスの獲得でチャップマン争奪戦からは撤退することに。総額1億5000万ドル前後の契約が予想されているチャップマンだが、争奪戦は今後どのように展開していくのだろうか。

ダイヤモンドバックスは大型契約が予想されるチャップマンではなく、比較的安価な契約が残っているスアレスを選択した。スアレスは来季が7年契約のラストイヤーで、年俸は1100万ドル。2025年は球団側に選択権のあるオプションとなっており、オプション行使の場合の年俸は1500万ドル。よって、実績十分の三塁手を2年2600万ドルで手に入れたことになる。

MLB公式サイトは「ダイヤモンドバックスは争奪戦から撤退したとみられるが、チャップマンには依然として多くのチームから関心が寄せられる可能性がある」と指摘。再契約を狙うブルージェイズのほか、ジャイアンツ、ヤンキース、メッツ、カブス、ドジャース、タイガースなどを獲得候補に挙げた。ジャイアンツは今オフ、チャップマンにとってアスレチックス時代の恩師でもあるボブ・メルビンが新監督に就任しており、チャップマンの移籍先の最有力候補に挙げる声も多い。

スアレスを放出したマリナーズも新たな三塁手の補強に動く可能性はゼロではないが、MLB公式サイトは「似たタイプで、より安価なスアレスを放出したあとにチャップマン獲得に動くとしたら驚きだ」としている。マリナーズは今オフ、コンタクト能力の高い選手を集める方針を示しており、リーグワーストの214三振を喫したスアレスを放出したのもその方針に沿った動き。3年連続で165個以上の三振を喫しているチャップマンはマリナーズのチーム方針に合致せず、マリナーズは先日トレードで獲得したルイス・ウリアスを正三塁手に起用する方針であることが報じられている。

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