軟らか鶏肉と甘辛タレが絶妙のカオマンガイ アジア料理を楽しめる専門店 二種カレーも絶品

ランチメニューのカオマンガイ(右)とカレープレート。おかずとアイスも付く=10月22日、今帰仁村の同店

[胃心地いいね](753)アジアのごはん きとね 今帰仁村謝名666-1

 ほろほろになるまで炊いた鶏肉と甘辛いタレが絶妙にマッチしたカオマンガイは、一度口に運ぶと箸が止まらなくなる。今帰仁村謝名にある「アジアのごはん きとね」はアジア料理専門店。タイやネパール、ベトナムなどの食事が楽しめる。

 7月に本格オープンしたばかり。それまではキッチンカーで、タイのシェイクドリンクやビーフンなどを提供していたという。リピーターも増え、実店舗での開店を決めた。

 店舗兼自宅は、店主の榎本広枝さん(51)がほぼ一人でDIYで建てた。出身は群馬県。沖縄に旅行で来た際に、海や異国情緒あふれる雰囲気に魅了され、約15年前に移住した。

 榎本さんは「最初からお店をやるつもりはなかった」と話す。2人の息子を育てるため、レストランやヘルパーなどの仕事を複数かけ持ちした。旅行好きでタイやカンボジア、インドなど22カ国を旅したことも。その経験を生かし、キッチンカーを始めた。

 「きとね」には、当時のリピーターもよく来店するという。一番のお薦めはタイのチキンライス「カオマンガイ」(1300円)。鶏肉がぱさつかないように火を通す時間にこだわり、お米は鶏肉を煮たスープで炊き上げた。

 ネパールカレーやグリーンカレー、レッドカレーなどの2種類から用意される二種カレープレート(1300円)も絶品。スパイスが比較的まろやかで、子どもでも食べられる。水~土曜は夜も営業。タイの唐揚げや揚げ春巻きなどのメニューがある。

 榎本さんは、パパイアやカボチャなど沖縄の野菜が、東南アジアの料理に向いていると話す。「おいしかった、居心地が良かったと思ってもらえるようなお店にしたい」と力を込めた。(北部報道部・玉城日向子)

 【お店データ】土曜は正午~午後3時・午後6~9時、日曜は正午~午後5時、水から金曜は午後6~9時。定休は月と火曜。詳細はインスタグラム。電話0980(43)9161

店主の榎本広枝さん。お店は自身で一から造った=10月15日、今帰仁村の同店

© 株式会社沖縄タイムス社