古琵琶湖層、実物見て学ぶ 滋賀・野洲の児童らが地元の粘土製造会社訪問

露出した古琵琶湖層について説明を受ける児童たち(野洲市大篠原)

 滋賀県野洲市大篠原の篠原小学校の児童たちがこのほど、学校近くの陶芸用粘土製造会社の作業所を訪れ、地表に現れた古琵琶湖層を見学した。

 古琵琶湖層は、約400万年前から43万年前にかけ、琵琶湖が現在の位置に移動する以前に存在した湖や湿地に堆積した土砂から成る地層。6年生の理科の授業で地層について学習するのに合わせ、実物を見て確かめようと、毎年作業場を訪問している。

 この日は6年生26人が参加。代表の橋登喜雄さん(72)に土を採掘している場所を案内してもらい、鉄分が混じった赤い土や白っぽい土が層になっている様子を観察した。橋さんが「この土は、長い年月をかけて水が運びたまっていった」と説明すると、子どもたちは熱心に聞き入っていた。

 参加した児童たちは「土が層になっているのがはっきり見えてとてもわかりやすかった」「地層が長い時間をかけてできると知って驚いた」と話していた。

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