【通園バス置き去り死事件】元園長と元担任を業務上過失致死の罪で在宅起訴(静岡地検)

2022年9月、静岡・牧之原市の認定こども園で3歳の女の子が通園バスに置き去りにされなくなった事件で、静岡地検は24日、当時の園長と元担任の2人を業務上過失致死の罪で在宅起訴したと発表しました。

この事件は2022年9月、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、河本千奈ちゃん3歳が通園バスに約5時間 置き去りにされ重度の熱中症で亡くなったものです。この事件をめぐっては、バスを運転していた元園長と元保育士ら計4人が、業務上過失致死の疑いで書類送検されていましたが、静岡地検は24日付で元園長と元担任の2人を業務上過失致死の罪で在宅起訴しました。

当時の乗務員とクラスの副担任の2人については不起訴処分にしたということですが静岡地検は不起訴処分とした理由について明らかにしていません。

川崎幼稚園を運営する榛原学園のコメント

「元園長及び関係者が起訴されたことを重く受け止めております。千奈さんのご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に心より謝罪を申し上げます。二度と事故を起こすことのないよう、また、安全で、安心していただける園となるよう、努力いたします」

千奈ちゃんの遺族のコメント(一部抜粋)

「ようやく刑事裁判が始まることを娘に手を合わせ報告できました。不起訴となった2人については法的には無罪であったとしても娘の命を救うことができたと今でも強く思っています」

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