オーストラリア政府（アンソニー・アルバニーズ首相）は、救急隊員や防衛隊員の人命救助を支援し、地方や遠隔地に住む国民のニーズに応えるため、水素で動く航空機の開発を支援するとしている。
バンクスタウンを拠点とする航空宇宙新興企業であるAMSLによる1,086万ドルのプロジェクトは、航続距離1,000kmまでの航空機の燃料として再生可能な水素の実現可能性を実証するものである。
最大5人乗りのVertiia航空機は、最終的には航空救急車、緊急サービス、防衛活動、地域輸送などの重要な業務に役立つ可能性があるという。
クリス・ボーウェン気候変動・エネルギー相は、水素はオーストラリアの将来の輸送において大きな役割を果たすとして、以下のようにコメントしている。
ボーウェン大臣：アルバニーズ政府は、国内の再生可能水素産業を軌道に乗せるための25億ドル以上の投資と並行して、このハイテク航空プロジェクトに投資できることを誇りに思います。 AMSL社の航空機は、特に自然災害が頻発する中、救急隊員にとって重要なツールとなるでしょう。 グリーン水素やその他の持続可能な航空燃料は、現在世界の排出量の約2.5%を占めている航空部門の脱炭素化に不可欠です。
オーストラリアの地方や遠隔地のコミュニティは、特に航空医療、緊急サービス、輸送において航空に大きく依存しているという。
同社は以前、バッテリーのみの電気航空機のプロトタイプを開発し、飛行させたことがある。Vertiia機は水素燃料電池を内蔵しており、航続距離を大幅に伸ばすとしている。
https://www.drone.jp/news/2023022414245662948.html
