月刊誌「俳句」、エッセーで謝罪 俳人・黒田さん遺族の抗議受け

月刊誌「俳句」12月号に掲載された謝罪文

 月刊誌「俳句」9月号に掲載された俳人の黒田杏子さん(3月死去)に関するエッセーを巡り、同誌は25日発売の12月号で、黒田さんの「人格・品位への疑念を読者に抱かせかねない部分」があったとする謝罪文を掲載した。

 問題とされたのは俳人の高橋睦郎さんによる追悼エッセーで、黒田さんが過去の会話の中で、別の女性俳人を「あんな馬鹿女」と表現したとつづっていた。黒田さんの遺族や俳人の有志らが、同誌を発行する角川文化振興財団などに抗議していた。

 石川一郎編集長は「ご遺族、ご関係の方々に大変不快な思いをさせてしまった」と陳謝。高橋さんは「ひとえに私一身の配慮不足」などとおわびした。

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