今週末は西高東低の冬型の気圧配置が強まり、上空には今シーズン一番の強い寒気が流れ込む。北陸や北日本の日本海側では雪が降り、猛ふぶきになる所もありそうだ。山沿いを中心に大雪となり、平地でも積雪となるおそれがある。また、晴れる所でも北よりの風が強まり、各地で冬の寒さとなりそうだ。
北陸以北の日本海側は大雪・猛ふぶきのおそれ 停電・路面凍結にも注意
あす25日(土)にかけては、北日本を中心に真冬並みの強い寒気が流れ込む。北陸や北日本の日本海側では雨が雪へと変わり、山沿いを中心に大雪となりそうだ。風も強いため、猛ふぶきとなるおそれがある。視界がホワイトアウトしてしまうような状況になることも考えられるため、車の運転などは十分な注意が必要となる。また、念のため、停電への備えもしておきたい。
さらに山沿いだけでなく、平地でも雪が積もる所がありそうだ。今シーズン初めての積雪になる所もあるため、路面の凍結に注意が必要となる。山陰や近畿北部でも、今夜からあすの午前中にかけては所々で雪や雨が降りそうだ。
晴れる所も強まる北風 防寒対策を
一方、太平洋側ではあすも晴れ間のでる所が多いが、気温はあまり上がらず、きょうと比べて10℃以上低くなる所もある見込み。東京都心では、きょうは24.2℃まで上がったが、あすの最高気温は13℃予想と12月上旬並みの寒さとなりそうだ。たった一日で寒暖差がかなり大きくなるため、体調を崩さないように気をつけたい。また、雪が降る北日本の日本海側では平年を大きく下回る寒さとなり、札幌では最高気温で‐1℃と真冬日となる見通し。
日曜日は広く晴れるも関東はやや不安定
あさって26日(日)も北日本では日本海側を中心に雪となりそうだ。ただ、西から冬型の気圧配置が緩むため、東日本や西日本では日本海側も含め、晴れる所が多くなりそうだ。
ただ、関東は湿った空気の影響で、千葉県など沿岸部ほど雨雲がかかりやすい見込み。予想以上に雨雲が広がれば、東京都心でも、にわか雨があるかもしれない。
日中の気温は土曜日と比べるとやや高い所が多いが、東京では低くなる見通し。最高気温で11℃予想と、年末頃の寒さとなりそうだ。
(気象予報士・多胡安那)