「そんなに責任を負わなくてもいい」北野武が今を生きる人達にメッセージ!

<記事提供:COCONUTS>

11月24日放送の「ZIP!」(日本テレビ系)に、北野武さんがVTR出演。北野監督の若者へのメッセージが注目を集めました。

(画像:時事通信フォト)

■北野武、俳優の心理を代弁「成し遂げることが好き」

司会の水卜麻美アナウンサーは公開中の映画「首」の北野監督にインタビュー。

北野監督は同作では、ビートたけし名義で羽柴秀吉役でも出演しています。

同作には、西島秀俊さん、加瀬亮さん、中村獅童さんなど日本を代表する豪華俳優陣が集結しました。

水卜アナが「キャストの皆さんが信じられないぐらい豪華」と伝えると、北野監督は「みんな俺が新作入るって噂があると、電話がかかってきたり、家に直接来たり…。何か(手土産で)持って来て『僕は入ってますよね?』って。当然、自分はキャスティングしてますよねって感じで来るから、『あいつ来ちゃったよ』って、どうしよう? 何かないかなって…」と、北野映画に出たい俳優陣が売り込みをしてくることを暴露。

水卜アナが「この人はあの役だっていうのは(脚本を)書いてる時から決めてるんですか?」と尋ねると、北野監督は「加瀬くんとかは、他の映画に出る時は好青年をやるから、一番酷い信長をやらそうとか。苦労するな、加瀬って言って。役者さんって大変なことをやり遂げたい人が多いのよ。とにかく役に入り込んで、成し遂げることが好きで、自分だけ目立てばという感じでみんな出てくる」と、俳優をイメージしながら脚本を書いていることを明かします。

■北野武、俳優の心理を代弁「成し遂げることが好き」

今回の映画がシリアスな内容ということもあって次回作は「お笑い」寄りの作品を撮りたいという北野監督。

北野監督は「シリアスを撮っておいて、お笑い部分を撮る。そうすると、一部と二部に分かれる。同じメンバーで同じことをやって、こっちは笑ってしまう、こっちは怖いっていう。テレビでよく言ってんのが、真似をする奴が出ないように。そのネタは俺のネタだって言うために早めに言っておく…。台本には10年ぐらい前ぐらいに書いてあるけど、それをやろうかな」と、次回作のイメージはもうすでに固まっていることを明かします。

■北野武の言葉に水卜麻美も「気が楽になりました」

インタビューの最後、水卜アナが「戦う相手が多かったり仕事がきつかったり、苦しい中にいるが人が多いと思うんですけど、そういう人に言いたいことがあれば教えてください」と今を生きる人達へのメッセージを尋ねると、北野監督は「早くやめなさい」と話して爆笑を取ります。

そして、北野監督は「家族を背負って必死になって働かなくていいから、そんなに(一人で)責任を負わなくてもいい、責任は家族全員で分担しましょう。何も親が全部責任を負う必要はない、そんな時代じゃないから。一家揃ってバカ家族が最高ですから」と話すと、今年結婚した水卜アナは「そうですね。気が楽になりました」と笑顔を浮かべました。

今回の放送にはネット上で「朝からビートたけしさんの言葉にぐっときました。自分一人で背負う事ないって…響いたぁ」「真剣モードのたけしはやっぱカッケーな」「北野武さんほどの人ですら、時代に合ってないと言ってしまうのか。朝から素晴らしいインタビューを見た。水卜さんの問いがなければ、引き出せなかったと思う。朝から泣いた人たくさんいるのでは」などのコメントが。

新作の話が出ると俳優陣が売り込みにやって来るという北野監督の話が面白いですね。また、最後の「責任は家族全員で分担しましょう」というメッセージも素敵でした。

(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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