Lin-gang Exhibition AreaがCIIEで国際協力の起爆剤に

調印式の模様

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【上海2023年11月23日新華社=共同通信JBN】第6回中国国際輸入博覧会(China International Import Expo、CIIE)が11月10日、上海で賑やかで実り多い6日間の日程を終えました。Lin-gang area(臨港区)は初めて、中国最大の年次輸入見本市のIntelligent Industry & Information Technology Hall(インテリジェント産業・情報技術ホール)(ホール3)の出展者募集パートナーとして新たな役割を担いました。

2700平方メートルの Lin-gang Exhibition Area(臨港展示区)は、Lin-gang Special Area of China (Shanghai)Pilot Free Trade Zone(「Lin-gang Special Area」)(中国(上海)臨港特別区自由貿易試験区(「臨港特区」)管理委員会とShanghai Lingang Economic Development(Group)Co., Ltd.(「Lingang Group」)が共同で主催しました。

Lingang Groupが運営する産業パークで事業を展開している外資系企業100社近くが新技術、新ビジネス形式、新ビジネスモデルを紹介しました。

臨港展示区は企業が産業クラスターを通じてCIIEに参加するための初の総合展覧区で、1078人の訪問団を受け入れ、100以上のイベントを開催しました。6000人以上がこのエリアでさまざまな種類の商業・投資商談を行いました。11月10日までに、ここで100件以上の取引が成立しました。Lingang GroupのYuan Guohua会長は「私たちは開放とイノベーションを信条としています。私たちは、企業が成功するためのプラットフォームを構築しています」と述べました。

▽新規加入者がLingangの産業エコシステムを拡大

11月5日の開幕日には、Energy Singularity、Schneider Electric、TENWAYS、Newsight Imagingなど、核融合発電、世界的なエネルギー効率管理・自動化、電動バイク、イメージセンサーなど、多くの産業分野の出展者がLingang Groupと戦略的協力協定を締結しました。

臨港特区は、良好なビジネス環境、完全な産業エコシステム、投資家への充実したライフサイクルサービスにより、様々な産業チェーンの企業を惹きつけています。11月6日、世界をリードする冷暖房ソリューション・プロバイダーであるジョンソンコントロールズ日立空調(Johnson Controls - Hitachi Air Conditioning)は、Lingang Fengxian Park(臨港奉賢園区)への投資契約に調印し、ここに地域本部を設置することを検討しています。同社の進出により、臨港特区のグリーン低炭素省エネ産業クラスターはさらに拡大し、次世代グリーン技術工業団地が建設されることになります。

ジョンソンコントロールズ日立空調のGuan Yuバイスプレジデント兼中国担当ゼネラルマネジャーは「今後5年間で、中国の冷暖房空調市場は1兆元の規模に達するでしょう。ジョンソンコントロールズ日立空調は、より良い製品、ソリューション、サービスを顧客に提供するため、中国向け投資拡大にコミットしています」と述べました。

また会期中には、Lenze、Sebia、三井住友海上グループ、Voith、Cummingsなど、多くの出展者が第7回CIIEへの参加契約を結びました。

▽新たなステージが新たな成長機会を生み出す

中国の機械工学オートメーション業界のベテランとして、ドイツのLenzeは臨港展示区を通じてCIIEに初めて参加しました。デビューと同時に、同社は2000万元相当の受注を獲得し、多くのパートナーから戦略的協力の打診を受けました。

LenzeのXie Weidong東アジア担当プレジデントは「自信に満ちた中国は開放政策を維持しており、外資系企業の対中投資意欲を大きく後押ししています。今回のCIIEでは、中国の下位都市から多くのアップグレードプロジェクトの問い合わせがありました。これはすべて、臨港展示区が提供した優れた展示ステージのおかげです」と述べました。

臨港展示区を通じてCIIEに初参加したAXA Tianping P&C Insurance Co., Ltd.は中国国際再保険委員会の国際ファカルティブ・インワード・ビジネスの最初の取引に調印しました。これは中国再保険業界の双方向開放における重要な一歩です。

持続可能な開発は、CIIEのもう1つのホットトピックです。Lingang Group、U.S.-China Cleantech Center(UCCTC)、Shanghai Foreign Investment Development Board(上海対外投資促進委員会)は共同で、Shanghai North American Clean Technology and Carbon Neutrality Cooperation Summit(上海北米クリーン技術・カーボンニュートラル協力サミット)を開催しました。このイベントの傍ら、米国の大手企業16社が、この業界の中国企業67社と商談を行いました。協力の意向は30件以上に達しています。Lingang GroupはUCCTCと協力協定を締結し、クリーン技術の研究開発における中米協力の新たな章を開きました。

▽国際協力はLin-gangのサービス能力を高める

Lingang Groupはパークサービスプロバイダーとして、常に高品質のサービスを中核的競争力としています。技術、デジタル、グリーン、サービス、金融、海外のイノベーションをサポートする全体的なシステムを構築し、企業のライフサイクルのすべての側面と要素をカバーします。

今回のCIIEで、Lingang Groupは姉妹パークであるHong Kong Cyberportと手を組み、「Shanghai Lingang Group - Hong Kong Cyberport Industry Acceleration Program」を開始しました。これは、新興企業のインキュベーション、技術交流、国際協力、人材紹介などを通じて、双方のパークの企業の成長を加速させるプラットフォームとなります。また、Lingang Groupは中国工商銀行、交通銀行、Kasikornbankと共同タスクフォースを立ち上げ、革新的なクロスボーダー金融サービスを模索しています。

Lingang GroupはHSBCと共に、「Roundtable on Growth Opportunities in Supply Chain Finance Innovation(サプライチェーンファイナンス・イノベーションの成長機会に関する円卓会議)」を主催し、サプライチェーンファイナンス・サービスの新たな応用シナリオを模索しました。

新たに開通したShanghai-Kunming Lancang-Mekong Express Freight Train Route(上海-昆明・ランソウ-メコン急行貨物列車ルート)は、Lin-gangの芦潮港駅とラオスの首都ビエンチャンを結び、タイの鉄道網とも接続しています。この路線は、さらなる国際協力のための新たな機会を生み出しました。CIIEの期間中、ASEAN International Supply Chain Service Forum(ASEAN国際サプライチェーン・サービス・フォーラム)が臨港展示区で開催されました。在中国タイ商工会議所や在中国ベトナム商工会議所など、中国や外国の企業や組織から100人以上のゲストが参加し、この新しい輸送チャネルがもたらす機会をどのように活用するかについて議論しました。

在上海タイ王国総領事館のSakarn Saensopa商務参事官は 「中国・昆明-ラオス・ビエンチャン鉄道は国際協力の架け橋です。私たちはレムチャバン港と中国・ラオス鉄道を結ぶ新しい鉄道の建設を加速させています。これは、中国とタイのより緊密な経済協力を促進するための新たな鉄道輸送チャンネルを作るのに役立つでしょう」と語りました。

ソース:Shanghai Lingang Economic Development Group

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(画像説明:調印式の模様)

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(画像説明:Lingang GroupとUCCTCとの調印式)