宮城県の4病院再編構想 富谷市が予算案議決されれば新病院候補地の売買契約へ

仙台医療圏の4病院再編について、新病院の建設候補地となっている宮城県富谷市の若生裕俊市長は、予算案が議決されれば2024年1月にも土地の売買契約を結ぶ考えを示しました。

宮城県の4病院再編構想では、仙台市青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを富谷市に移転し集約する方針です。

富谷市は、県に提案していた明石台地区の建設候補地について基本合意を待たずに取得に乗り出すことを決め、購入費14億円を計上した補正予算案を30日開会の市議会に提出します。

24日の定例会見で若生裕俊市長は、予算案が議決されれば2024年1月にも土地の売買契約を結び、10月には土地を取得する予定を明らかにしました。

基本合意を待たずに計画を進めることについて、若生市長は候補地の地権者で作る土地区画整理組合が組合の維持費として毎月250万円を負担していて、今、手続きを進めなければ地権者に不利益を与えてしまうと説明しました。

若生裕俊富谷市長「あの土地が無くなればイコール富谷市の移転候補地は用意できない。今回の誘致の受け皿が無くなる。(再編)ありきとは全く考えておりませんので、(基本合意を)信じて待つというのが我々の立場です」

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