「育成・再生しながら勝つ」来シーズンからのプロ野球2軍参入正式決定のハヤテ…会見でチーム運営の抱負(静岡市)

来シーズンからのプロ野球ファームリーグへの参入が正式に決定した静岡市の「ハヤテ223」が会見を開き、「育成・再生しながら勝つ」とチーム運営について抱負を述べました。

午前8時半ごろ静岡市役所に現れたのは「ハヤテ223」の杉原社長。22日 参入が正式に決まった事で、午前中から各所へ挨拶まわりを行いました。

( NPBオーナー会議 後藤 高志 議長)

「野球の裾野拡大と地域の発展に貢献する。こうした目的に向かって着実に新潟・静岡は準備を整えている」

22日 NPB=日本野球機構は、静岡市の「ハヤテ223」と「オイシックス新潟アルビレックスベースボールクラブ」の来シーズンからの参入を正式に承認しました。ようやく決まった朗報を直接伝えるため、杉原社長が静岡市役所を訪れると…。

(ハヤテ223 杉原 行洋 社長 )

「はれて本日を迎えることができました」「これから球団立ち上げの困難も待っています、大きな重責を担っている。引き続きご支援いただきながら大切に育てていただけたらと思います」

(静岡市 難波市長 )

「歴史的瞬間に立ち会えた」「ゼロからの立ち上げということでその勇気とご尽力に心から敬意を示します」

続いて、県庁を訪れ、川勝知事にも報告しました。

(川勝知事)

「日本のプロ野球史に新しい1ページを開く、その名を刻んだということでご同慶の至りであります。我々としては協定にどおりのコミットをしていきたいと一緒にやっていきたいと思いますので」

川勝知事は新球団の運営を静岡市と連携しサポートしていくと話しました。

その後、開かれた記者会見では…。

(ハヤテ223 杉原 行洋 社長 )

「35市町の静岡県民のみなさまに対してこのような報告をできる大変うれしく思っている。ハヤテ新球団、ここ静岡で生まれる事になりましたことを報告させていただきます」

会見では、ハヤテグループでスポーツ事業を担当していた池田省吾氏が、24日付で球団社長に就任したことが発表されました

(ハヤテ223 池田 省吾 球団社長)

「球団経営の基盤をつくっていくということ、本当に高いハードルをまかせられている。チーム運営に至っては「育成・再生しながら勝つ」というとんでもないハードルを課せられている」「静岡県はもちろん静岡市はもちろん、全国のみなさんに愛されるようなチームをつくっていかなくてはいけない」

気になるのは、まだ発表されていない所属選手についてですが。

(永見 佳織 アナウンサー)

Q「県民がどんな選手が来るか気になってしかたありません言える範囲で構いませんなにかワクワクする情報を小さなことでも構いませんヒントを頂けたら…」

(ハヤテ223 池田 省吾 球団社長)

「県民の方が喜ぶような選手とは交渉している まだ交渉中ですが」「元NPBの選手とも交渉しているので、なるべくみなさんの期待にそえるようなチーム作りを意識しながら進めたい」

24日は所属選手についての発表はなかったものの「県民が喜ぶような選手と交渉中」だと話しました。さらにチーム名やユニフォームの発表時期や1月から清水庵原球場で合同練習やキャンプ行う事などが明らかになりました。参入が正式決定し本格的に動き出すことになる「ハヤテ223」、課題も山積する中、春までにどうチームを作り上げるのか注目されます。

(スタジオ解説)

あらためて24日の会見の内容をまとめます。

【新球団社長】

新球団の社長には池田省吾氏の就任が発表されました。池田氏はゴルフ用品メーカーでマーケティングなどを担当していたほか、野球の分野では香川オリーブガイナーズの球団代表のほか、独立リーグ、四国アイランドリーグの事務局次長などを務めた経歴があります。24日の会見では「安定した球団経営」「育成・再生しながら勝つ」などチーム運営について抱負を語りました。池田氏をよく知る人によると、選手の意見をよく聞き、英語が堪能で外国人選手獲得実績もあるいうことです。

【体制】

これで新球団の運営体制が整ってきました。首脳陣には、静岡市清水区出身で横浜で監督経験もある山下大輔ジェネラルマネージャー、藤枝市出身で元近鉄の赤堀元之監督の就任も決まっています。

【スケジュール】

今後のスケジュールも明らかになりました。12月上旬から中旬を目途にコーチ・選手を発表。選手は、約40人になる見込みで、このうち、元NPBの選手が10人ほど、外国人選手が5人ほどです。中旬以降にはチーム名・チームカラーが決まるということです。そしてチームは2024年1月11日から合同練習、25日からキャンプに入る予定で、場所は、いずれも庵原球場です。キャンプに入る前に入団発表を行い、その時に新しいユニフォームが披露されます。

【ネーミングライツ】

そのほか、静岡市は「清水庵原球場ネーミングライツ」のパートナー企業の募集を

来週から始めると発表し、その概要を明らかにしました。金額は1年で3000万円以上、期間は3年から5年です。12月26日まで募集し、その後、審査を経て2024年1月から「清水〇〇球場」「〇〇スタジアム清水」など新たな愛称の使用が始まるということです。

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