アニメ『葬送のフリーレン』“半裸スクワットエルフ”の新キャラ(CV:子安)にファン歓喜「信頼と実績の子安クオリティ」

『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのDIOなどで知られる声優・子安武人が担当した新キャラ「クラフト」が、アニメ『葬送のフリーレン』第11話(11月17日)に登場。笑えて泣けると話題のエピソードはもちろん、“中の人”の人気も相まってファンからは歓喜の声が飛んでいる。

フリーレンたちの新たな旅が始まったアニメ『葬送のフリーレン』第11話。全体的なエピソードとしては“女神様”を信じるエルフ「クラフト」との“泣ける会話”が印象的だったが、実はネット上では別の盛り上がりを見せている。

クラフトの声を担当したのは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズや『呪術廻戦』などで主要キャラクターを演じ続ける人気声優・子安武人。11話を見たファンからは「これは綺麗な子安」「信頼と実績の子安クオリティ」といった歓喜の声が多出。中でもクラフトとフリーレンたちの出会いのシーンは強烈で、「やっぱ変なおっさんやらせたら子安だな!」と、いい意味でいじられていた。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆強烈な出会いに、フェルン「変態がいる…」

北側諸国デッケ地方。大魔族アウラとの戦いを制し、再び「魂の眠る地(オレオール)」を目指して旅を続けるフリーレンたちは吹き荒ぶ雪の中で進路を見失っていた。あまりの寒さに気絶してしまったシュタルクは、その体をかついで運んでくれているフェルンの耳元で「…いい匂い」とささやく始末。「置いていっていいですか?」とあきれるフェルンをよそに、フリーレンは避難場所を探して歩き続ける。やがて一行は小さな山小屋へとたどり着くが、そこには先客の気配があった。

吹雪の中を進む一行 フェルン「重い…」

扉の前に立つと、かすかに男性と思しき声が聞こえてくる。しかし小屋には灯りもついていない。いったい誰が、何を、何のために……? 兎にも角にも「このままじゃ氷漬けになっちゃう」と、フリーレンが扉を開ける。するとそこには、上半身裸の男が一人。スクワットに汗を流しながら何やら叫んでいた。「いい!いいぞ!温まってきたー!」

しゃがみ込むと同時に、リズムカルに力(りき)む半裸の男。「ふんっ……、ふんっ……、ふんっ……? ふんっ……」。途中、男は確かにこちらに気づいたが、その後も変わらず汗を流している。小屋全体に気まずい空気が流れる中、フリーレンが沈黙を破る。「お邪魔します」。何も見なかったと言わんばかりの師を、フェルンはすぐさま制止した。バタンっと扉を閉めると「ここはダメでございます。他を当たりましょう」と提案。ポカンとした顔で理由をたずねるフリーレンに「中に変態がいるからです」と答えて、きびすを返す。

……だがよく見ると、男の耳は見覚えのある特徴的な形をしていた。旅の武道僧(モンク)「クラフト」と名乗るその男は、フリーレンと同じ長寿の種族・エルフだったのだ。

武道僧(モンク)のクラフト 人気声優・子安武人が演じている

◆人肌で温める、男2人の“サービスシーン”

吹雪が止むのを待つため、フリーレンたちはクラフトと共に避難小屋で一夜を明かすことに。気を失ったままのシュタルクを心配したクラフトは、信仰心の厚い武道僧(モンク)らしく、その冷えた体を人肌で温める。

大好きなパフェ「ジャンボベリースペシャル」の夢を見ていたシュタルクは、翌朝ようやく目を覚ます。知らぬ間に誰かがかけてくれた毛布、濡れた服を脱がされて半裸状態の自分、そしてたくましい(?)誰かの腕枕。……温かい。

まさかフェルンが? もしかしたらフリーレン? 淡い期待を寄せながら少年はふと隣に目をやった。するとなぜだろう。裸のマッチョが広々とした大胸筋をあらわにしながら静かな寝息を立てている。思わず二度見をしてみたが、景色は変わらない。シュタルクの中にあった桃色の願望が真っ黒な恐怖に変わる頃、彼は叫んだ。「誰このおっさん!?」

腰が抜けたのか、思わず内股になりながら後ずさりするシュタルク。クラフトに事情を説明されるが、なかなか状況を飲み込めない。しかしふと、見事に鍛え上げられたクラフトの肉体に目がとまる。さぞかし名のある人物に違いない。シュタルクはクラフトをじっと見つめながらつぶやいた。「おっさん、いい体してんなぁ」。すかさずフェルンがツッコむ。「シュタルク様……」「いや、そういう意味じゃなくって……」

クラフトの声を務めた子安武人

◆懐かしのネットミームで盛り上がる、“子安ファン”

これまでにも『ボボボーボ・ボーボボ』のボーボボや『ケロロ軍曹』のクルル曹長、『異世界おじさん』の“おじさん”など、クセのあるキャラクターを数多く演じてきた子安武人。半裸でスクワットをするエルフ、という今回の役でも、ファンからは「やっぱ変なおっさんやらせたら子安だな!」「玄関開けたらしゃがんだ子安」「魔族の次は裸族が出てきた」と、その人気ぶりがわかる声が多く飛んだ。

中には、ガチガチに鍛え上げられたクラフトの肉体を見て「ウホッいい体」と、2000年代前半に人気を博したネットミーム「ウホッ! いい男…」になぞらえて称賛するファンも。

一方で子安は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのDIOや『ONE PIECE』の青雉(クザン)、『呪術廻戦』の伏黒甚爾など、クールで圧倒的な実力者の敵役を務めている印象も強い。フリーレンを優しく諭す今回のようなエピソードでは、「優しい子安さんの声が心地好い」「平和な子安武人が見れてなんか安心」など、珍しく善良なキャラを演じたことを喜ぶファンもいたようだ。

フリーレンたちが次に出会うのは、どんなキャラクターたちなのか。『葬送のフリーレン』第12話「本物の勇者」は、11月24日(金)よる11時「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」(全国30局ネット)にて放送予定。

画像提供:©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

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