街を舞台に若手アーティストが作品を展示するアートイベント…20万人の来客見込む(静岡・熱海市)

静岡・熱海の街を舞台に若手アーティストが作品を展示するアートイベントが先週、開幕しました。3年目となる2023年は、開催期間中 20万人の来客を見込んでいます。

2023年で3年目となる「熱海アートグラント」には、公募で選ばれたアーティストなど54組100人以上が参加。「巡~ボヤージ熱海」をテーマに、市街地の至ることろ、40か所で様々なジャンルの作品を展示します。人口3万5千人の熱海市ですが、12月17日までの開催期間中、20万人の来場を見込んでいます。

「アカオ・フォレスト」に作品を展示する中村 岳さん。千葉を拠点に、海外でも活躍するアーティスト。元々は、画家だということですが…この作品は一体???

(中村 岳さん)

「3次元絵画と言っているんですけれど、この場所をキャンバスのように見立てて、自由に絵を描くように作品を作っています、大きさは大体100m以上はあると思いますが、約1週間で全部1人で作っています」

地元で調達した木材に色を付け、立体的に組み立てる独自の作風。作品を 思い思いの角度で楽しんでほしいと話します。

(中村 岳さん)

「やっぱりここの景色、こんな美しい場所で制作をしていると気分がすごく高揚してきて、情熱的なものが、ふつふつと湧いてきて、それが表現になっている」

一方、中心街の空き店舗。理容店だった建物を入ると…。壁一面に、何か懐かしいものがズラリ。

(永井 ミキジさん)

「海外のスーベニアとかフォークアートとか昭和の懐かしいお土産とか、僕の好きなもののフィルターを通して集めてきたものを展示・販売している」

本業はグラフィックデザイナーという永井ミキジさん。独自の感性で選んだコレクションは珍しいものばかり。鉄道看板や交通安全教室で使う信号機。

(永井 ミキジさん)

「初期のパンパースのパッケージ。中身も入ってます」

Q「使えるんですか?」

「使いたい人は使って下さい」

さらに…。

(永井 ミキジさん)

「これ分かりますか何か?パンティストッキングの伝線をチェックするやつ、こうやって伝線をチェックして商品に出す。ストッキングを作る工場にあった、何も言わなかったら間接照明、でも家にあったらおしゃれですよね」

アーティストと触れ合えるのもこのイベントのいいところ。3年目を迎えるこのイベント、主催者側は日本を代表するアートイベントに成長すると意気込んでいます。

(イベントの発起人 東方文化支援財団 中野 善壽 代表理事)

「ことしはある意味で一皮むけたパワフルなイベントになる、このくらいのスケールのものができるというのが、この町のポテンシャルだとあらためて認識できると思う」

「熱海アートグラント」は12月17日まで。全ての作品を鑑賞するには、パスポートチケットが必要になります。

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