秋田県クマ捕獲・駆除上限を拡大 被害受け2700頭程度か

クマによる人身被害拡大を受け、秋田市で開かれた対策検討委員会=24日午後

 クマによる人身被害が全国最悪の秋田県は24日、被害を減らすための捕獲・駆除に関し、本年度の上限と定める1582頭にこだわらず認めると決めた。新たな枠は設けないが、関連予算の範囲内で2700頭程度が限度になる見通しだ。県にいる推定個体数は約4400頭。

 捕獲の大半は、市町村の鳥獣被害対策実施隊員が時期に関係なく人里へ下りてきたクマをわなにかけるなどの有害駆除となる。これとは別に、上限の範囲内で11月~来年2月中旬に狩猟も行われる。狩猟については本年度の枠が100頭と定められており、こちらも200頭に拡大する。

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