丁副首相が香港マカオ青年団に接見

中国共産党政治局常務委員会委員の丁薛祥・副首相は11月22日、北京で香港とマカオの若者代表の交流団に接見した。23日付香港各紙によると、香港とマカオの若者150人で構成する「香港・マカオ青年が祖国を見る」代表交流団が22日午後、人民大会堂で丁副首相の接見を得て、シンポジウムを開催。国務院香港マカオ事務弁公室の夏宝竜・主任らが同席した。丁副首相が香港マカオ事務を担当して以来、香港マカオからの訪問団を公に迎えるのは初めて。丁副首相は「習近平・国家主席が香港とマカオの若者が教育、雇用、起業家精神、住宅所有において直面する困難を特に懸念しており、香港とマカオの若者により多くの機会を創出するよう各部門に求めている」と指摘。また、香港とマカオの若者に対し、国家と民族の歴史の学習を強化し、「是非の問題に対して断固とした立場を堅持し、国家主権、安全保障、発展の利益を守る」よう奨励した。

全国香港マカオ研究協会の劉兆佳・顧問は、丁副首相が香港マカオ事務に関して初めて公の場で若者の代表と会談し、中央政府が香港マカオの状況と発展を非常に注視していることが示されたとみる。演説の内容は、特区政府に対し若者の問題にもっと注意を払うよう促したことも意味していた。劉氏は、中央政府は若者の学業、雇用、起業家精神、住宅所有の問題が解決されなければ安定しないと常に考えており、逃亡犯条例の改正騒動の収束後は国民教育にも特別な注意を払っていると指摘した。

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