NZ新政権、たばこ容認へ アーダン労働党の改革路線を一掃

ニュージーランドのラクソン次期首相(中央)と、ニュージーランド・ファースト党のピーターズ党首(右)、ACT党のシーモア党首=24日、ウェリントン(Mark Mitchell/ニュージーランド・ヘラルド提供、AP=共同)

 【シドニー共同】ニュージーランドで連立政権を発足させる3党が24日、子どもが紙巻きたばこを生涯吸えなくするための世界初の法改正を撤回することで合意した。先住民マオリの権利を定めた条約の解釈見直しに着手し、反ヘイトスピーチ法制は策定作業を中止。ラクソン次期政権は、人権や環境を重視してきたアーダン労働党政権の改革路線の一掃に乗り出す。

 27日に首相に就任する国民党のラクソン党首は、自らの公約である中間層減税や警察官増員に加え、連立相手のACT党やニュージーランド・ファースト党の政策も大胆に取り入れた。

 たばこを巡る改正法は当時のアーダン首相が主導し、今年1月に施行された。

ニュージーランド・オークランドでたばこを吸う人たち=2022年8月(共同)

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