能とは
謡(歌・セリフ)と囃子(楽器)に合せて演じられる歌舞劇で、能面をつけているのが特徴です。登場人物は人間の他、神や鬼、妖怪や幽霊などこの世のものではないものも登場し、簡素な動きで感情を表していきます。
狂言とは
中世の庶民の日常生活を描いた、セリフが中心の喜劇です。面をつけずに演じられ、笑いを通して人間の普遍的なおかしさを描きます。
特別公演で予定されている大山能の題目「船弁慶」のみどころとは
誰もが知る義経や弁慶、静御前が登場します。弁慶を中心とした物語で
この曲の前後のシテ(主役)は、白拍子と怨霊という、まったく異なった役柄となっています。前場には優美な舞が、後場では薙刀を振るう荒々しい舞働が用意されており、変化に富む大変劇的な曲です。
また、舞台が大物の浦の船宿から大海原へ展開していく様子は、作り物の舟だけで見せていますが、嵐が始まってからの棹さばきなどは、本当に荒れ狂う海が見えるかのような所作が見られます。