自動昇格を逃した失意から2週間…清水・秋葉忠宏監督がJ1昇格POへ「超攻撃的、超アグレッシブに」、チアゴ・サンタナ「勝利を目指して」

秋葉忠宏監督の下で清水はJ1復帰を目指す[写真:©超ワールドサッカー]

清水エスパルスを率いる秋葉忠宏監督とFWチアゴ・サンタナが、2023J1昇格プレーオフ準決勝に向けて意気込みを語った。

24日、2023J1昇格プレーオフ準決勝に向けた出場4クラブのオンライン記者会見が実施された。

今シーズンの明治安田生命J2リーグでは最終節まで自動昇格の2位に位置しながら、アウェイでの水戸ホーリーホック戦でドロー。その結果、ジュビロ磐田に2位の座を奪われただけでなく、東京ヴェルディにも抜かれて4位でシーズンを終えていた。

1年での自動昇格を目指した中で失意のプレーオフ行き。秋葉監督は「緊張感の高まりだとか、沸々と楽しみ、実戦が始まるという気の引き締めがあります」とコメント。「最終節で引き分けて4位になってしまいましたが、そこから2週間あったことはありがたかったなと思います」と語り、この中断期間はショックから立ち直る時間になったという。

相手は最終節で逆転のプレーオフ行きを決めたモンテディオ山形。昨年もプレーオフを経験している難しい相手ではあるが、ホームで戦える一戦となる。「選手たちともにリバウンドメンタリティを持って、強い気持ちを持ちながら、エスパルスを愛するすべてのサポーターファミリーと共に、まずはホームで戦えて、たくさんの方が来ると思います。サポーターファミリーの力を持って、しっかり勝って次のステージに進みたいと思います」とコメント。大きな後押しを受けて行きたいとした。

チアゴ・サンタナは山形戦に向けて「非常に難しい試合になるし、自分が来日してから初めてのプレーオフだが、ポルトガルで昇格を決まる試合をしてきたし、得点も決めてきた」とコメント。「明日は非常に難しい試合になるが、ホームでできるし、サポーターの前でできるので、しっかりと勝利して次のステージに進みたいと思う」と、しっかりとホームアドバンテージを生かしていきたいとした。

秋葉監督はチームに対して「我々らしく超攻撃的、超アグレッシブに大胆にゴールに向かっていく」とコメント。「強気な攻撃的な姿勢をみなさんにお見せしたいと思います」と普段通りのパフォーマンスを出したいと語った。

チアゴ・サンタナは「今週になってみんなメンタルの回復ができたし、練習中にも細かい修正をして、山形戦にはコンディションも万全で、勝利を目指して頑張っていきたい」と語り、しっかりと気持ちを切り替えて臨めるとした。

山形の印象について秋葉監督は「非常に勝ち負けがハッキリしていると感じています」とコメント。「ハマると非常に攻撃力がありますが、負け数を見ると「17」、勝ち数は「21」で勝ち負けがはっきりしているので、ハマるかどうかが試合に影響を与えるなと感じています」とハメさせたくないと語った。

チアゴ・サンタナは「山形は非常に良いチームだと思う」とコメント。「山形の攻撃陣は質が高い選手が揃っており、カウンターが得意だと思う」とカウンターを警戒した。また「引き分けというアドバンテージはあるが、ホームでやれてサポーターの前でやれるので、引き分けを考えずに勝利を目指してやりたいと思う」と意気込んだ。

その中でホームアドバンテージとなるのはサポーターの存在。秋葉監督は、自動昇格を逃してメンタルが落ちている時に支えてくれたのもサポーターだったとした。

「正直に言いますと、やはり終わって最終戦の後のオフ明けのトレーニングでは、なかなか厳しいメンタル状態でした」

「ただ、サポーターが横断幕を貼りにトレーニング場まで来て思いを伝えるメッセージの横断幕を出してくれたので、選手たちはプレーオフにしっかり切り替えました」

「2、3日はショックがありましたが、今週に入ってからは最高のトレーニングができ、インテンシティも高い良いトレーニングができたので明日出したい」

さらに「日本一のサポーターファミリーだと思っていますし、ここまで心強く戦い、共に喜んで戦ってくれる唯一無二のサポーターファミリーです」と語った。

また山形に関して警戒したいところについて秋葉監督は「勝たなきゃいけないという思いでくるので、リスクを冒してくる、なりふり構わず死に物狂いの姿勢でくるというマインドは一番警戒しなければいけないと思います」とコメント。勝利が必要な状況でのアグレッシブさを警戒していた。

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