聞こえてくるのは喜びの声だけではありません。県民の日学校ホリデーに仕事の都合で休みが取れない保護者も多くいます。その声を聞きました。
名古屋市内の小学校では、24日トワイライトスクールやトワイライトルームなどが朝から開設され、仕事を休めない親たちが子どもを預けに訪れました。このうち、西区のなごや小学校に併設されたトワイライトルームを利用したのは22人。施設によりますと、通常の平日や夏休みなどと比べると少ない人数だといいます。
子ども:
「知った友だちと一緒に遊べるから学校があった方がよかったなと思った。出かけた方が良かったな 勉強ないのはうれしい」
保護者:
「保育園に勤めているが、保育園は通常保育なので休めない。娘はどうせなら遊びに行きたいという感じだったが、仕事だからごめんねと理解してもらった」
「休みが取れる状況じゃないので、結局預けることになって、子どもをどっか連れて行くことはできていない。県民の日学校ホリデーがあってもなくても同じだったかな」
「毎年この日って決めてくれれば予定を組みやすいが、日にちが決まるタイミングによっては取りずらかったりする。もうちょっと制度を固定してほしい」
トワイライトルーム専門員 神谷 幸男さん:
「家庭によっては平日休みがあっても対応できない。そこに代わって潤いのある日にできれば」
県民の日学校ホリデーでの保護者の休暇取得について、東海地方の労働組合などが行ったアンケート調査では、「突然の休校で困る」と答えた保護者は全体の61.2%。「職場の対象者が全員休暇を取れる体制ではない」「休めない親を持つ子どもへの配慮はあるのか」などの意見も寄せられたということです。
アンケート結果を受けて組合は10月、県に対し休暇申請を拒否されることがないよう事業者へ周知することなどを求めました。県はこの要請に対し、休暇の取得を積極的に行う中小企業に奨励金を出すことや、経済団体に有給取得の促進について働きかけをすることなどで休みやすい環境整備を進めていると回答しています。