福岡、沖縄の避難民支援準備せず 台湾有事、政府と認識ずれ

福岡県庁

 福岡県が、台湾有事を念頭にした沖縄の離島住民の受け入れ準備に着手していないことが24日、県への取材で分かった。政府は、避難先を九州・山口と想定。既に九州各県には使用可能な宿泊施設の調査を要請したとしている。福岡県は「要請はない」としており、認識にずれがあるもようだ。政府が本年度中とする期限に間に合わない可能性がある。

 政府は、中国が台湾に侵攻した場合に備え、台湾に近い石垣島や宮古島など先島諸島の住民ら約12万人の避難計画の策定を開始。松野博一官房長官が10月中旬、熊本、鹿児島両県を訪れて受け入れ準備を要請した。

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