綿貫陽介、逆転勝ちで4強入りもかぶとの緒を締める「初心に帰る」。清水悠太、内山靖崇も準決勝進出[横浜慶應チャレンジャー]

綿貫陽介ら日本人3選手が4強入り

11月24日、「横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2023 supported by 三田興産」(神奈川・横浜)のシングルス準々決勝が行われ、第1シードの綿貫陽介(フリー/世界ランク98位)がラッキールーザーで本戦入りしたジョバンニ・フォニオ(イタリア/同299位)を3-6、6-2、6-1で下し、チャレンジャー大会で今季5度目の4強入り。また清水悠太(三菱電機/同246位)、内山靖崇(積水化学工業/同297位)も勝ち上がり、日本人3選手が準決勝に進んでいる。

今大会出場選手中唯一の2桁ランキングで第1シードの綿貫。昨年の日本のチャレンジャー大会で2週連続優勝など好成績を収めており、ランキングを維持するためには今大会でも結果が求められる。「ここで勝つか勝たないかで来年の全豪オープンが本戦からの出場になるかかかってくる。自分にプレッシャーがかかるマイナスな要因の中で、どんなプレーでも勝ちにしがみつくというのは今の自分にとって大切なことだと覚悟を決めてこの大会を迎えた」と気合は十分だ。

この日行われたフォニオとの準々決勝では、「集中力が高くない時にブレークされ、そのまま相手のいいプレーで抑えられてしまった」と第1セットを3-6で失ったが、第2セットの第1ゲームのピンチを防いでから流れを引き寄せる。

ファーストサーブの確率が第2セットは57%、最終セットは42%と苦しんだものの、「試合に入る前からサーブの調子は良くなかったので、そこにフォーカスしすぎないようにした」とセカンドサーブの配球やラリー戦で勝負。勝ちにこだわったことで、第2セット以降でサービスゲームを落とすことはなく、6-2、6-1と逆転勝ちで準決勝に進んだ。

これで今季はチャレンジャー大会で5度目の4強入りの綿貫。それでも「去年は200位台からスタートし、怪我もあった中でこの大会でがむしゃらに戦ったおかげで今年いい経験ができた。そこは今年も初心に帰れればなとベスト4に入っても思う」と勝ってかぶとの緒を締めた。

準決勝では、今年の全豪オープンと全米オープンで3回戦に進んでいる今大会第3シードのマイケル・モー(アメリカ/同122位)と対戦する。

ボトムハーフの準々決勝では、清水がコールマン・ウォン(香港/同296位)と対戦。互いに1セットずつ取って迎えた最終セットでは、先にブレークを許してウォンに3度のマッチポイントを握られたが、それを跳ねのけて7-6(7)、6-7(1)、7-6(4)と2時間52分の激闘を制した。

その清水と対戦するのが、予選から勝ち上がっている内山。リー・トゥ(オーストラリア/同247位)との準々決勝では、2-4から第7ゲームのブレークで流れに乗って、自身のサーブではわずか1ポイントしか失わず、7-6(1)で第1セットを奪うと、第2セットは左太もものつけ根を痛めてメディカル・タイムアウトを取りながらも、第12ゲームのチャンスを生かしきって7-5。4月以来のチャレンジャー4強入りを果たしている。

準決勝は、25日11時から行われる。

<11月24日のシングルス試合結果>

○綿貫陽介(フリー/同98位)[1] 3-6 6-2 6-1 ●ジョバンニ・フォニオ(イタリア/同299位)[LL]

○マイケル・モー(アメリカ/同122位)[3] 7-6(6) 2-6 6-4 ●ルカ・ナルディ(イタリア/同118位)[6]

○清水悠太(三菱電機/同246位) 7-6(7) 6-7(1) 7-6(4) ●コールマン・ウォン(香港/同296位)

○内山靖崇(積水化学工業/同297位)[Q] 7-6(1) 7-5 ●リー・トゥ(オーストラリア/同247位)

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