「戦う集団に。地域貢献忘れない」2軍参入決定のハヤテ球団が会見 気になる選手は?チーム名は?=静岡市

静岡市を本拠地とし、2軍への参入が正式に決まったハヤテ223が11月24日に静岡市と静岡県を訪れ、「育成と再生に力を入れる」と抱負を語りました。選手は12月上旬に発表される見通しです。

【写真を見る】「戦う集団に。地域貢献忘れない」2軍参入決定のハヤテ球団が会見 気になる選手は?チーム名は?=静岡市

<ハヤテ223 杉原行洋代表>
「静岡県内の皆様に対してこのようなご報告ができることを大変嬉しく思っております。静岡県に、あるいは日本全体に貢献できるよう、これからも事業に邁進して参る所存でございます」

24日午前、新球団への抱負を語ったハヤテ223の杉原行洋代表。ハヤテ223は、11月22日に東京都内で開かれたNPB=日本野球機構のオーナー会議で、2024年シーズンからプロ野球2軍・ウエスタンリーグへの新規参入が正式に決まりました。

<NPB 井原敦事務局長>
「監督・コーチ・スタッフの体制準備の状況、選手の編成の状況、順調に進んでいる」

会見を前に杉原代表らは静岡市の難波喬司市長のもとを訪れ、新規参入の正式決定を報告しました。

本拠地となる静岡市の清水庵原球場は、防球フェンスなどの改修を求められていて、市は11月の補正予算案に3000万円を計上しています。

<静岡市 難波喬司市長>
「経営について、これから大変な努力が必要だと思いますので、地元市民・経済界をあげて応援できるような体制づくりが必要かなと思っています」

杉原代表らはその後、静岡県の川勝平太知事のもとを訪問。

<ハヤテ223 杉原行洋代表>
「最終承認をいただきましたのは、11月22日『いい富士の日』でございまして」

ハヤテ223は、静岡市のほか静岡県とも連携協定を結んでいて、県営の草薙球場や愛鷹球場の使用も前向きな姿勢です。

<静岡県 川勝平太知事>
「野球チームがデビューいたしますので、県民の期待が高い。連携を密にしてやっていきたい」

24日の会見では、スポーツ事業アドバイザーとして杉原代表を支えてきた池田省吾さんが球団社長に就任することが発表されました。池田さんは、香川県の独立リーグで球団代表を務めた経験があり、手腕が期待されます。

<池田省吾球団社長>
「育成をして、元NPB選手は再生をして送り出していくという形なので、そういう戦う集団になると思います。もちろん地域貢献は忘れません」

ハヤテ223は11月、独自のトライアウトを開催。横浜ベイスターズで監督を務めた山下大輔ゼネラルマネージャーや近鉄でパ・リーグ屈指の抑え投手として活躍した赤堀元之監督が見守る中、現役の高校生からプロ野球に在籍した経験を持つ選手まで96人が参加しました。

<柳ヶ浦高(大分)3年 大生虎史投手>
「ドラフトに落ちて大学か社会人か独立リーグかとなったときに、一番早くプロに行きやすくて環境のいい場所と調べていたらここができた」

<群馬大医学部(静岡高出身) 竹内奎人投手>
「自分の野球を全力でやりきってから医学の道に進むというのは決めたので、合格したら全力でプレーするが、合否に関わらず来年、再来年というリミットは決めている。出来るところまで、体が動くところまでは挑戦したいと思います」

<前DeNA(静岡高出身)池谷蒼大投手>
「70点。ヒットを打たれなかったこととフォアボールを出さなかったことが良かったと思いました」

プロ野球の球団数が増えるのは、実に、66年ぶり。12月上旬には選手の発表が行われ、静岡県内初のプロ野球チームが誕生します。

<杉本真子キャスター>
期待が高まりますが、これからどのようなスケジュールで2024年シーズンの開幕を迎えるのでしょうか。

<植田麻瑚記者>
まず、もっとも気になる選手についてですが、11月実施したトライアウトやスカウトによって40人の選手を揃える方針です。

内訳としては、プロ未経験者を20人強、元プロ選手を10人程度、外国人選手5人程度を目安としているそうです。

発表は12月上旬ですが、お披露目はユニフォームを着て2024年1月中旬ごろを予定しています」

<杉本真子キャスター>
そして、これまでずっと『ハヤテ223』と呼んできましたが、球団名ではないんですよね?

<植田麻瑚記者>
はい。ハヤテ223は運営会社で、チーム名については12月中旬から下旬に発表されます。2024年の1月11日からは本拠地の清水庵原球場で合同練習が行われ、県内初のプロ野球チームが始動します。

© 静岡放送株式会社