農業害虫「ハスモンヨトウ」 雄生まれないウイルス発見、世界3例目

農作物の葉を食べるハスモンヨトウの幼虫(南九州大提供)

 都城市・南九州大と農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構、茨城県つくば市)などは24日、ガの一種で農業害虫の「ハスモンヨトウ」の雄が生まれなくなるウイルスを発見したと発表した。同大学で採取した幼虫が研究の発端で、特定の昆虫にのみ影響して雄の発生を止めるウイルスの発見は世界で3例目。関係者は「将来的には害虫防除への応用も期待できる」としている。

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