12歳の娘が突然「見える」ようになって怖がっている…悩む母親に、江原啓之がスピリチュアルの視点からアドバイス

スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
今回の放送は、リスナーから届いた「スピリチュアルな体験」メッセージを紹介。江原がアドバイスを送りました。

江原啓之

<リスナーの相談>
12歳の娘が突然“見える”ようになってしまい、すごく怖がっています。私はどうしてあげたらいいのかわからず、娘は怖がったままの状態です。見えなくなる方法や対処法があれば教えていただきたいです(愛知県 女性 30代前半)

<江原からのアドバイス>
江原:このようなご相談、多いです。

今回の相談者さんの娘さんは、12歳で思春期。いろいろと精神的に敏感になる歳です。こういうときは、スピリチュアル的にも敏感になるんです。

もっと小さいときの話は、先天的な部分があるけど、どちらにも共通していることがあるんです。それが「精神的不安」。

「見える・聞こえる」っていうと、特殊な能力だけで考える人が多い。幸せな霊能者を見たことがありますか? 大体みんな苦労人です。

奥迫:そういえば、そうですね。

江原:逆に言うと「私、生まれたときから悩むことなんてありません!」みたいなことを言う人って、ちょっとインチキくさいでしょ?

私もそうですが(スピリチュアリストのなかには)親を早くに亡くしたり、いろんな経験をしたりしている人が多い。いろんな経験をしている人でなければ、人の悩みになんか応えられない。それは痛みを知らないから。

あと、多くのお子さんは、まずここで2つに分かれるんだけど、本当に見えている子と情緒不安定によって、そういうふうになる子がいる。

まず1つ。家族内が愛に満たされているかどうか。

よくあるのが、親御さんもちょっとそういった(スピリチュアルな)ことを気にしている人だと、(子どもが)そういうことを言うと、自分に目が向けられるでしょう?「自分を見て!」っていうお子さんは、そういう(不思議な)ことをあえて言い出したりする。寂しいから。

奥迫:注目を浴びたくて。

江原:そういう場合もある。あと、12歳くらいになると「自分の家と他人の家は違うんだ」とか「考え方がみんな違う」とか感性が豊かになってくるでしょう? そういったときに、スピリチュアルの能力が一瞬、花開くときがあるんです。

私はよく言っているんです。「18歳を過ぎて(スピリチュアルの能力が)残るか残らないかですよ」と。大体、18を過ぎると消えます。

奥迫:そうなんですか。

江原:ようするに、恋愛だの何んだのと現実のほうに(興味関心や意識が)いく。18を過ぎても(スピリチュアルの能力が)残っている子は、ちょっと役目があるかもねっていう。だから、今(12歳の年齢)ですべてを見てはダメ。

そこで、私が必ず言う対処法が2つあります。

「① 抱きしめる」
子どもを愛してあげること。いちいち「何が怖いの?」「どこがどうなの?」などと聞かなくていい。「そう」と言って受け入れて、「お母さんがいるよ」とか「お父さんがいるよ」と言って抱きしめてあげればいい。

「② 見守る」
(スピリチュアル的な話を聞いたとしても)親がいちいち「えー!?」などとは言わない。「そう。ちゃんと見守っている」「そのうち改善されるよ」と言って、ずっと様子をみていくことなんです。「愛こそ最大のスピリチュアルな魔法」なんです。

奥迫:これはどなたにも言えることですよね。思春期でなくても、情緒不安定だったり、いろんなこともありますが、誰にでも言えることです。特にこういったお子さんには、この2つ(の対応が大事)。怖がることはありません。

江原:大人は、物の考え方が基本的にインスタント。「早く変えよう」「早く改善すればいい」と思っている。それが“愛”だと思い込んでいるけど、“早さ”が大事ではない。

「なんで、そうなったのかな?」「“愛が足りない”っていう信号かな?」「それとも、この子の情緒がものすごく広がって、才能を発揮しているのかな?」「18歳を過ぎていたら役目もあるのかな?」という段階で見ていく。

奥迫:そうなんですね。まず、親世代の私たちが心の余裕を持って、ゆっくりと落ち着いて、表面だけではない真の部分を見つめていくことなんですね。

江原:その通り。それと、親が「こんなにみんな幸せなのに」って言うのと、子どもの視点は別。自分が子どもの頃、親が「何にも心配ない」と思っていても、当時はすごくクヨクヨしたこともありますよね。大人になって思えば、どうでもいいことでも。

あとは(親が)忙しいだけなのに、「お母さんは自分のことが嫌いなんだ」と思ってしまったり。だけど、大人になって自分が親になったときに、「違う違う!」「親だって、忙しくて余裕がなくなるときがある」って分かることがあるでしょう?

だから、こういう問題が起きたときには意味があって、自分が子どものときはどうだったのかとか、そういったことを(思い出して)「 “もう一度学ぼう”というメッセージなんだ」と思ったほうがいい。そうやって人生、鼻歌を歌って生きるような、そんな空気がほしいなと私は思いますけどね。

奥迫:本当にその通りですよね。

江原:こういう質問がすごく多いので何度も答えるんだけど、多くの人たちに、これが届くといいなと思います。

●江原啓之 今夜の格言
「愛があれば怖いものはありません」

<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/

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