福井県の杉本達治知事は11月24日の記者会見で、関西空港と京都方面を結ぶJR特急「はるか」の敦賀駅延伸に関し、臨時便の運行も念頭に「一足飛びにダイヤに組み込むということでなくても、いろいろなパターンはある。粘り強くお願いし、何とか前に進めていきたい」と述べた。
はるかの敦賀延伸案は、北陸3県の知事がインバウンド（訪日外国人）の誘客を目指してJR西日本に要望していく方針で一致していた。ただ、JR西の長谷川一明社長は22日、需要面や技術的な課題から延伸は難しいとの認識を示した。
⇒特急「はるか」の敦賀駅延伸、JR西日本社長「難しい」
⇒3県知事懇談で杉本知事が「はるか」延伸要望を提案
杉本知事は、敦賀市で今月開かれた近畿ブロック知事会議の中でも、滋賀県の三日月大造知事がはるか延伸に前向きだったとし「広域的に必要性を訴えている」と強調。長谷川社長が臨時便での運行について検討の余地はあるとしたことを踏まえ「定期便実現を目標にしながらも、少しでも利便性が向上するように取り組んでいきたい」とJR西に求めていく考えを示した。
