【個性派ご当地スーパー10選】おはぎから寿司まで専門家の「おすすめ商品」も紹介!

全国各地のご当地食材やそれらを使ったお惣菜やお弁当など、さまざまな商品を扱うご当地スーパーは、全国チェーンとは違った魅力で地元の人に愛される存在です。そんなご当地スーパーの活動を応援し、『マツコの知らない世界』(TBS系)に出演経験もある、全国ご当地スーパー協会理事長で、スーパーマーケット研究家の菅原佳己さんに、これまで見てきたご当地スーパーのなかから、特に個性派のスーパー10軒を選んでいただきました。各店の名物商品とともに紹介します。

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岩手県「スーパーオセン」

岩手県内に2店舗展開する「スーパーオセン」。地元では激安スーパーとしても知られる人気店です。名物は「ビスケットの天ぷら」。

【菅原さんのおすすめポイント】

地元食「ビスケットの天ぷら」は、地元の方は自宅で作るため、売り場にはその「原料」のかーさんケット(ミスターイトウ)が山積み。観光客からの注文があれば可能な限り対応し、惣菜部で調理してくれます。豪雪地帯のこの地域では、限られた保存食でできる「冠婚葬祭の定番料理」として愛されています。

スーパーオセン湯本本店

住所:岩手県和賀郡西和賀町湯本30地割78番1

電話番号:0197-82-3636

営業時間:11月〜4月9:00〜19:00、5月~10月8:30~20:00

公式サイト:https://www.superosen.biz/

宮城県「主婦の店さいち」

宮城県仙台市の秋保温泉にある「主婦の店さいち」は、“伝説のスーパー”と言われるスーパー。名物は「おはぎ」です。

【菅原さんのおすすめポイント】

“伝説のスーパー”と言われる理由は、「全国500社以上から無償で研修を受け入れ全て教える店」「人口4,700人の町でおはぎを1日最高2万5,000個売った店」「おはぎ、弁当、総菜、毎日すべて売り切る店」「おはぎの売り上げ2億円」などなど、たくさんあります。

主婦の店さいち

住所:宮城県仙台市太白区秋保町湯元薬師23

電話番号:022-398-2101

営業時間:9:00~19:00

定休日:第2・4水曜(8月第2水曜、12月第4水曜、祝日の場合は営業)

山形県「エンドー」

山形県山形市長町の「エンドー」は遠藤さんが営む個人経営の小さなスーパーです。名物は「げそ天(各種)」。

【菅原さんのおすすめポイント】

ここに県外からも人がやってくるのは、名物のいか「げそ天」を食べるため。店内にげそ天専門ブースがあり、いつも揚げたてが食べられるのです。内装も居酒屋風の一風変わったスーパーで、「げそ天で一杯」なんて楽しみ方もできます。

エンドー

住所:山形県山形市長町2-1-33

電話番号:023-681-7711

営業時間:10:00〜19:00

定休日:日・月

公式サイト:https://gesoten.jp/

新潟県「ショッピングセンターのぐち湯沢ハーツ店」

「ショッピングセンターのぐち」は、新潟県に2店舗あり、湯沢ハーツ店は国道沿いの大型店舗です。名物は「くるみ入り太巻寿司」。

【菅原さんのおすすめポイント】

自家製「くるみ入り太巻寿司」は、開店当時から30年以上のロングセラーで、地元人気メーカーの「はちみつ入りくるみ甘煮」を惜しげもなく使うのがこだわりです。さらに、地元の南魚沼産コシヒカリのなかでも「別格」と評される大沢地区の米を使用したすし飯が、本当においしい! 1本550円、ハーフ280円(税別)。

ショッピングセンターのぐち湯沢ハーツ店

住所:新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢字中島川原1685

電話番号:025-785-7111

営業時間:9:00〜22:00

公式サイト:http://www.s-noguchi.co.jp/

三重県「主婦の店尾鷲セントラルマーケット」

「主婦の店」は、三重県尾鷲市に7店舗展開しています。尾鷲セントラルマーケットは1958年開店。名物は「さんま寿司」で、辛子で食べるのが特徴です。

【菅原さんのおすすめポイント】

今は交通の便がよくなった尾鷲ですが、かつては「陸の孤島」と呼ばれたため、独特な食文化が残ります。さんま寿司の薬味が練り辛子なのは、昔はわさびが手に入らなかったから。ほかにも地元の港で水揚げされた魚が毎朝届く、魚介類の宝庫です。

主婦の店尾鷲セントラルマーケット

住所:三重県尾鷲市古戸野町2-18

電話番号:0597-25-1225

営業時間:9:00~21:00

公式サイト:http://www.shufunomise.co.jp/introduction/

大阪府「スーパー玉出 恵美須店」

大阪府の「スーパー玉出」は、西成区玉出発祥で26店舗を展開する、ド派手な看板とネオンで有名な激安店。恵美須店の名物は、「たれ3兄弟ご飯」です。

【菅原さんのおすすめポイント】

店によって品揃えが異なり、恵美須店ではご飯にたれのみの、「うなぎたれご飯」「天丼たれご飯」「焼肉たれご飯」各149円(税込)が人気。また、3つの味を一度に楽しめる「たれ3兄弟ご飯」181円(税込※2023年5月時点の価格)も登場しています。

スーパー玉出 恵美須店

住所:大阪府大阪市浪速区恵美須西1-2-14

電話番号:06-6648-0900

営業時間:24時間

公式サイト:https://www.supertamade.co.jp/store/37_ebisu.html

香川県「春日水神市場」

香川県高松市にある「春日水神市場」は、農薬不使用野菜の露店販売からスタートし、今では香川を代表するオーガニック野菜やビオな加工品もそろう人気店になりました。名物は「温野菜サラダ」。

【菅原さんのおすすめポイント】

地元で採れたオーガニック野菜を優先し、旬、色彩バランスに配慮し盛り付けた「温野菜サラダ」はまるで野菜の玉手箱! うどんだけじゃない香川の食の魅力満載スーパーです。

春日水神市場

住所:香川県高松市木太町2836-1

電話番号:087-813-1730

営業時間:火〜日10:00~19:00、月10:00~18:00

定休日:無休(年始を除く)

公式サイト:https://www.suijin-ichiba.com/

徳島県「歩危マート」

徳島県三好市の「歩危(ぼけ)マート」は、名勝の大歩危、小歩危や「祖谷のかずら橋」で知られる奥祖谷の玄関口、大歩危駅前にあります。名物は「祖谷(いや)どうふぼけあげ」です。

【菅原さんのおすすめポイント】

名物が多いお店です。山の中にある豆腐店が作る祖谷豆腐は「岩豆腐」とも呼ばれる伝統食。そして女将考案の名物「ぼけあげ」は、巨大な油揚げです。向かいの2号店ではそれらの調理品を味わえます。

歩危マート

住所:徳島県三好市西祖谷山村徳善西7

電話番号:0883-84-1111

営業時間:月〜土8:00〜18:30、日8:00〜18:00

公式サイト:https://www.bokemart.jp/index.html

福岡県「直方がんだびっくり市」

福岡県直方市の「直方がんだびっくり市」は、もともと肉の卸売や外食産業の会社ですが、昔の工場跡を利用して週末のみの市場を開いており、スーパー的に利用されています。名物は「中華まん専門店の豚まん」です。

【菅原さんのおすすめポイント】

同社の外食事業のひとつである豚まんは、高速道路のS.A.グルメではおなじみで、いつも行列です。ここでは、できたての豚まんを頬張る幸せを手に入れることができます。

直方がんだびっくり市

住所:福岡県直方市感田611

電話番号:0949-26-5111

営業時間:金・土・日9:00~19:00

公式サイト:https://bikkuri.mj-sangyo.co.jp/

沖縄県「Jimmy's 那覇店」

沖縄県の「Jimmy's(ジミー)」は、1956年に、創業者・稲嶺盛保が輸入雑貨店を開店、2年後には、店内で米軍基地の職人直伝の味でパンやケーキを販売するスーパーになりました。名物は「アップルパイ」です。

【菅原さんのおすすめポイント】

上品な甘さのアップルパイは、創業当時から沖縄県民に愛されるロングセラーの看板商品。さっくりとしたアメリカンスタイルのパイ生地に、甘酸っぱい国産リンゴのフィリングがたっぷり。家族の集まりや手土産の大定番です。

Jimmy’s 那覇店

住所:沖縄県那覇市銘苅3-8-5

電話番号:098-861-1110

営業時間:9:00〜21:00

定休日:年中無休

公式サイト:https://jimmys.co.jp/shop/53/

全国ご当地スーパー協会理事長で、スーパーマーケット研究家の菅原佳己さんが選ぶ、個性派ご当地スーパー10軒を紹介しました。旅行で近くを訪れた際に、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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