みなと銀行、但馬全域で拠点が1カ所に 来年4月、豊岡支店のみ存続

移転が決まったみなと銀行豊岡支店。後方が移転先の商業施設「アイティ」=豊岡市千代田町

 みなと銀行(神戸市中央区)は24日、和田山支店(兵庫県朝来市)の窓口を2024年4月12日の営業を最後に閉鎖すると発表した。支店の機能は同月15日以降も豊岡支店(同県豊岡市)内で存続させる。同行の但馬地域の拠点は豊岡だけになる。

 来店客が減っており、店舗の統合を決めた。通帳やキャッシュカードはそのまま使え、現金自動預払機(ATM)も和田山に残して顧客の利便性に配慮する。

 統合に先立つ同年3月25日には、豊岡支店を近くの商業施設「アイティ」3階に移転する。同支店は、1999年に経営破綻した旧北兵庫信用組合から引き継いだ建物を利用しており、老朽化が進んでいた。跡地の活用は未定という。

 移転先は商業施設のため、貸金庫は設けない。現在の店舗で数件の契約があるが、解約してもらう。豊岡には13人、和田山には6人の行員が勤務している。雇用は維持する。

 同信組からみなと銀が引き継いだ9店舗のうち、浜坂や八鹿などの6店舗は03年に閉鎖。香住支店は22年、今回と同様の方式で豊岡支店に統合していた。

 みなと銀は、他にも姫路中央支店(姫路市)の窓口を24年4月5日の営業を最後に閉鎖して姫路支店(同)内に、東部市場支店(神戸市東灘区)の窓口営業を同年5月24日で終えて青木支店(同)内に、それぞれ統合する。(高見雄樹)

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