【動画】呼子朝市通りで地ビールいかが 古民家活用の醸造所完成 11月25、26日プレオープン

完成したクラフトビールを手にする醸造所所長の近藤健一さん(右)、京子さん夫妻=唐津市呼子町

 唐津市呼子町の朝市通りに、クラフトビール(地ビール)の醸造所「Whale Brewing(ホエール・ブルーイング)」が完成し、25、26日にプレオープンする。3種類のクラフトビールやイカのおつまみを提供し、朝市の露店と合わせて新たな呼子の魅力を発信する。

 呼子でイカの生き造り店を営む「河太郎」(福岡市博多区)が、古民家を活用して醸造所事業に乗り出した。名称には、捕鯨で栄えたかつてのにぎわいを取り戻したい、との思いを込めた。

 熟成タンクなどが並ぶ醸造所では苦みのあるホップが効いた「IPA」、フルーティーな「ヴァイツェン」など3種類のビールを、持ち帰りカップ(700~800円)で提供する。イカを使ったカツやつみれ、シューマイなどの軽食も。カウンターも備え、店内で立ち飲みを楽しむこともできる。

 愛知県名古屋市から移住してきた近藤健一さん(55)と京子さん(40)夫妻がビールの醸造を担う。健一さんは「朝市通りで食べ歩きを楽しんでほしい。地元産の甘夏やイカスミを使ったビール造りも模索したい」と今後を見据える。クラウドファンディング(CF)で集まった584万円も整備費の一部に充てた。

 本格オープンは12月2日を予定。平日は不定休で、土日は午前9時から午後8時まで営業する。X(旧ツイッター)やインスタグラムで情報を発信している。問い合わせは、電話0955(82)5670。(横田千晶)

呼子朝市通りに完成したクラフトビール醸造所「Whale Brewing」=唐津市呼子町

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