憧れの汽笛鳴らして出発 SL運転台乗車体験などに鉄道ファンら興奮 真岡駅周辺でスペシャルデー

SLの運転台の乗車体験を楽しむ親子

 【真岡】蒸気機関車(SL)のPR拠点「SLキューロク館」と真岡鉄道は23日、真岡駅周辺でスペシャルデーを催し、鉄道ファンらが普段は乗ることができないSLの運転台の乗車体験などを楽しんだ。

 週末に観光列車「SLもおか」として走っているC1266号の運転台を特別に開放した。参加者は好きな強さで汽笛を鳴らして出発し、駅の構内線を往復した。真岡線を利用した参加者には転車台での回転サービスもついた。

 キューロク館では、圧縮空気による動態展示をしている「SLキューロク号」「SLデゴイチ号」の乗車体験や、昨年30年ぶりにエンジン再始動に成功した国鉄・JR時代の真岡線の車両を見学する企画に多くの人が集まり、熱心に写真を撮るなどしていた。

 家族4人で訪れた大谷台町、薄根滉成(うすねこうせい)ちゃん(4)は毎週SLを見に来ていて、真岡線の全駅名を言えるほどの大ファン。SLの運転台に乗って構内を走り「汽笛は少し怖いから優しく鳴らした。石炭がすごく燃えていて熱くて全部楽しかった」と興奮していた。

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