弘大生のアイデア基に開発「アップルブランデー」 ハイボールがおすすめ

完成したアップルブランデーを手にする、開発に携わった弘大生=24日午前、弘前大

 弘前大学の学生のアイデアを基にサンアップル醸造ジャパン(つがる市)が開発したアップルブランデー「あずまし」が24日から、青森県内で発売された。「若い世代にもブランデーを」のコンセプトの下、ハイボールですっきり飲めるお酒に仕上げた。

 同大人文社会科学部企業戦略コース4年の6人が、地域企業の課題に取り組む授業の一環で開発に関わった。若年層のアルコール離れが指摘される中、同市の基幹産業であるリンゴを使ったブランデーのおいしさを知ってもらおうと企画した。

 プロジェクトが始まったのは昨年春。校内でアンケートをしたり、同社の製造施設「モホドリ蒸溜研究所」(五所川原市)に出向き、試飲や同社との意見交換を重ねたりした。

 「きれいな色の方がいい」という学生の意見を受け、同社がマメ科のハーブ「バタフライピー」の粉末を入れ、青色にした。

 ブランデーと炭酸水を1対2の割合で混ぜ、ハイボールにするのがおすすめの飲み方。レモンを加えると青から赤紫へと色が変化し、視覚的にも楽しめる。

 学生代表の髙橋大翔(たいしょう)さん(22)は「2年がかりでようやく形にできた。多くの人に飲んでほしい」と呼びかけた。

 価格は1本3680円(税込み)で、アルコール度数25度。千本の限定販売で、同大生協や中三弘前店などで購入できる。

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