J1神戸、勝てば初Vの大一番 ホーム最終戦 サポーター高まる熱気

試合前、スタンドで応援歌を高らかに歌う神戸サポーター=25日午後、神戸市兵庫区、ノエビアスタジアム神戸(撮影・風斗雅博)

 悲願の初制覇へ王手-。サッカーのJリーグ1部(J1)で首位に立つヴィッセル神戸は25日午後2時、本拠地ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で5位の名古屋グランパスを迎える。勝てば初優勝が決まる大一番を目前に控え、会場を訪れた神戸サポーターの熱気はぐんぐん高まっている。クラブ始動日に発生した1995年の阪神・淡路大震災の経験者は「優勝は復興の象徴になる」と感慨を込める。

 2位横浜F・マリノスが24日のアルビレックス新潟戦で引き分けて勝ち点64となり、同65の神戸は勝てば最終節を残して優勝が決まる。今季のホーム最終戦となり、チケットは事前に完売。2時間以上前からスタジアムに向かう市営地下鉄は満員で、グッズショップには長蛇の列ができた。

 阪神・淡路大震災を経験し、チーム創立時からのサポーター男性(48)=神戸市兵庫区=は「ヴィッセルと震災は切っても切れない関係。29年かけてここまで来た。ヴィッセルの優勝は復興の象徴になると思う」と語った。

 サポーター歴20年の男性(62)=同市垂水区=は「ヴィッセルは人生そのもの。神戸とともに歩んできた地元のチーム。必ず今日勝つ」と意気込んでいた。(小野坂海斗、大高 碧、井川朋宏)

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